話題株ピックアップ【夕刊】(3):富士電機、中部電、電通総研
■富士電機 <6504> 13,085円 +435 円 (+3.4%) 本日終値
富士電機<6504>は大幅反発。前営業日28日の取引終了後、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は1兆2750億円(前期比3.9%増)、営業利益は1425億円(同4.3%増)としており、好感した買いが集まっている。エネルギー部門が成長を牽引する。データセンター関連の需要を受け、同部門の施設電源システムについては受注高で前期比20~30%増、売上高で同30%増の水準になると見込む。26年3月期は売上高が1兆2275億9500万円(前の期比9.3%増)、営業利益が1366億2000万円(同16.1%増)だった。蓄電システムの案件やデータセンター向け需要が増えたエネルギー部門、ITソリューション分野において文教分野の大口案件が増加したインダストリー部門が業績を押し上げた。同時に取得総数250万株(発行済み株式総数の1.7%)、取得総額210億円を上限とする自社株の取得枠を設定したと発表した。取得期間は2026年5月1日から27年3月31日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。
■中部電力 <9502> 2,690.5円 +81 円 (+3.1%) 本日終値
中部電力<9502>は続伸。同社が28日取引終了後に発表した26年3月期の連結経常利益は、前期比5.3%増の2910億7200万円だった。会社計画の2300億円を大きく上回って着地したことを好感する買いが流入した。東京電力ホールディングス<9501>と同社が折半出資する火力大手のJERAの国内火力事業における石炭の調達競争力改善などが寄与した。27年3月期の業績予想は未定としたが、年間配当は前期比横ばいの70円を見込んでいる。
■電通総研 <4812> 2,199円 +56 円 (+2.6%) 本日終値
電通総研<4812>が続伸。28日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高438億2000万円(前年同期比8.9%増)、営業利益65億8800万円(同14.0%増)、純利益46億4800万円(同13.1%増)と2ケタ増益で着地したことが好感された。受託システム開発がメガバンクや政府系金融機関、信託銀行向けに拡大した金融ソリューションや、統合人事ソリューション「POSITIVE」の導入が電力業及び商社向けに拡大したビジネスソリューション、受託システム開発が電通グループ及び運輸業向けに拡大したコミュニケーションITの各セグメントが牽引した。また、受託システム開発とソフトウェア製品を中心とした売上総利益率の向上も利益を押し上げた。なお、26年12月期通期業績予想は、売上高1820億円(前期比10.4%増)、営業利益255億円(同11.4%増)、純利益180億円(同10.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■三菱電機 <6503> 6,231円 +153 円 (+2.5%) 本日終値
三菱電機<6503>は大幅高で4連騰。前営業日28日の取引終了後、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は6兆2000億円(前期比5.2%増)、最終利益予想は4750億円(同16.5%増)としており、大幅増益の見通しを好感した買いが集まった。中東情勢による原油由来の原材料・物流費の高騰を織り込みつつも、インフラ部門の防衛システムやインダストリー・モビリティ部門のFAシステムの事業規模拡大、ライフ部門のビルシステム及び空調・家電における需要増加などにより大幅増益を見込む。26年3月期は売上高が5兆8947億47000万円(前の期比6.8%増)、最終利益が4077億5800万円(同25.8%増)だった。国内の交通事業や海外向け無停電電源装置(UPS)事業などの売り上げが増えたインフラ部門、AI関連の設備投資や工作機械関連需要などの増加を背景に売り上げを伸ばしたインダストリー・モビリティ部門をはじめ、各部門で増収増益を達成した。
■信越化学工業 <4063> 7,246円 +165 円 (+2.3%) 本日終値
信越化学工業<4063>が5日続伸。28日の取引終了後に上限を4500万株(自己株式を除く発行済み株数の2.42%)、または2500億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は5月21日から来年4月27日までで、株主還元の一環として実施する。同時に26年3月期連結決算を発表しており、売上高2兆5739億円(前の期比0.5%増)、営業利益6352億400万円(同14.4%減)、純利益4744億5900万円(同11.2%減)となった。半導体市場がAI関連の活況によりそれ以外の分野の需要も上向いたことで、シリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料が伸長したが、塩化ビニルの市況軟化が響いた。なお、27年3月期業績予想は「中東情勢とそれに起因するエネルギーや基礎資材の供給制約と価格変動に鑑み予想を合理的に行うことは難しい」として、開示が可能になった時点で速やかに開示するとしている。
■山崎製パン <2212> 3,281円 +68 円 (+2.1%) 本日終値
山崎製パン<2212>が全般地合い悪に抗して大底圏から切り返し急。株価は今週明け27日に年初来安値を更新したばかりだったが、きょうはカイ気配スタートで寄り後も一段高、一時200円近い上昇で3400円台まで駆け上がる場面があった。28日取引終了後に発表した26年12月期第1四半期(26年1~3月)決算は、売上高が前年同期比5%増の3336億7200万円、営業利益が同9%増の183億2800万円と好調を堅持した。また、7月1日出荷分から一部商品(食パン、菓子パン、和洋菓子)の値上げを実施することを発表、平均で5.6%の値上げとなることで、一段と収益へのプラス寄与が見込めるとの思惑が株価を強く刺激している。
■牧野フライス製作所 <6135> 11,900円 +100 円 (+0.9%) 本日終値
東京証券取引所は30日、同日午後2時10分から牧野フライス製作所<6135>の株式売買を停止したと発表した。理由は「公開買付の撤回に関する報道の真偽等の確認のため」。日本経済新聞電子版は同日、「アジア系の投資ファンド、MBKパートナーズが牧野フライス製作所の買収を巡る政府の中止勧告を受け入れる方針を固めたことが30日わかった」と報じた。
■富士通 <6702> 3,180円 -513 円 (-13.9%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
富士通<6702>は急落。祝日前28日取引終了後、27年3月期連結業績予想について売上高を3兆5100億円(前期比0.2%増)、最終利益を3100億円(同31.0%減)と発表した。最高益だった前期から一転減益となる見通しを示し、これを嫌気した売りが優勢となっている。DX支援サービス「ユーバンス」やモダナイゼーションサービスを中心に引き続き業績への貢献を見込む。事業再編やM&Aに伴う一過性損益などを除く調整後ベースでは最終増益となる見通しだ。配当予想は55円(前期50円)とした。なお、同時に発表した26年3月期決算は、売上高が3兆5029億円(前の期比1.3%減)、最終利益は4494億800万円(同2.0倍)だった。あわせて、取得上限1億株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.76%)、または1500億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は5月1日~来年3月31日。
■北陸電力 <9505> 872.8円 -132.2 円 (-13.2%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
北陸電力<9505>は大幅反落。約3カ月ぶりに年初来安値を更新した。祝日前28日取引終了後、27年3月期連結業績予想について売上高を7600億円(前期比3.4%減)、純利益を250億円(同54.1%減)と発表。前期に続き減益の見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ている。総販売電力の減少を見込むほか、七尾大田火力発電所2号機の停止影響を織り込んだ。配当予想は25円(前期同額)とした。なお、同時に発表した26年3月期決算は、売上高が7865億5200万円(前の期比8.4%減)、純利益が544億6600万円(同16.4%減)だった。
■共英製鋼 <5440> 1,899円 -286 円 (-13.1%) 本日終値 東証プライム 下落率5位
共英製鋼<5440>は後場急落し、年初来安値を連日更新した。きょう午後1時ごろ、26年3月期の連結決算の発表にあわせて、27年3月期の通期業績予想を開示した。売上高予想は3600億円(前期比14.2%増)、営業利益予想は160億円(同5.7%減)、最終利益予想は90億円(同8.8%減)としており、減益の見通しを嫌気した売りが出ている。海外鉄鋼事業で増収増益を見込むものの、国内鉄鋼事業については人手不足による施工能力の制約から住宅部門・非住宅部門ともに建設鋼材需要が低調に推移すると予想する。26年3月期は売上高が3151億600万円(前の期比2.4%減)、営業利益が169億6700万円(同10.7%増)、最終利益が98億6400万円(同8.6%減)だった。海外鉄鋼事業の業績改善で営業増益となったものの、受取保険金の縮小などにより最終減益での着地になった。
■シンポ <5903> 1,514円 +300 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値
シンポ<5903>がストップ高。前営業日となる28日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、同社の取締役で創業家の山田清久氏が代表を務めるヤマタケ総業(名古屋市名東区)がSHINPOに対し、非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株1700円で、株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせている。買付予定数の下限は171万950株で、上限は設定しない。買付期間は4月30日から6月15日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、SHINPOは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は4月28日付でSHINPOを監理銘柄(確認中)に指定した。
■セレス <3696> 1,795円 +300 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
セレス<3696>はストップ高。きょう正午ごろ、26年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高が95億2100万円(前年同期比23.9%増)、営業利益が17億3100万円(同2.0倍)、最終損益が9億9300万円の黒字(前年同期は5700万円の赤字)となった。同時に取得総数35万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.98%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いを実施すると開示しており、これらを好感した買いが集まった。同社はポイントサイト「モッピー」と「ポイントインカム」を展開している。1~3月期は金融関連広告主における広告予算の拡大傾向などを背景に、ポイントサイトの売上高が前年同期比68.1%増の72億8700万円まで拡大した。自社株買いについては取得期間を5月1日から12月30日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。
●ストップ高銘柄
ReYuu Japan <9425> 327円 +80 円 (+32.4%) ストップ高 本日終値
ティラド <7236> 11,110円 +1,500 円 (+15.6%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
フライヤー <323A> 525円 -100 円 (-16.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース