NYタイムズ、決算受け大幅高 ゲームなどニュース以外のサービス拡充が寄与=米国株個別
(NY時間14:24)(日本時間03:24)
NYタイムズ<NYT> 85.70(+8.44 +10.92%)
NYタイムズ<NYT>が大幅高。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ゲームなどニュース以外のサービス拡充が寄与した。デジタル広告が好調なほか、デジタル購読者数も31万人増加し予想を上回った。
ガイダンスも公表し、2026年は売上高、営業利益の成長、利益率拡大、強いフリーキャッシュフロー(FCF)の創出を見込んでいると述べている。
メディア業界はトランプ大統領による訴訟やAIによる構造変化、ニュース消費行動の変化など複数の課題に直面している。レビアンCEOは決算説明会で「IT大手がトラフィックに影響を与える環境下でも、当社のジャーナリズムへの需要は依然として高い」と述べた。
一方、コスト増は引き続き懸念材料となっている。第1四半期の営業費用は7.7%増加し、人件費や福利厚生費の増加が主因となった。
同社は現在マイクロソフト<MSFT>やオープンAIなど複数のIT企業をAI開発における記事利用を巡って提訴しているほか、トランプ大統領から名誉毀損訴訟も起こされている。さらに、米雇用機会均等委員会(EEOC)から採用・昇進に関する差別を巡る訴訟も提起されている。同社は声明で「政治的動機による主張に対して強く争う」としている。
事業面では、ニュース、ポッドキャスト、料理レシピ、買い物情報、ゲームを組み合わせたバンドル戦略により顧客獲得を継続。デジタル購読者は31万人増加し、総購読者数は1310万人となり予想と一致した。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.61ドル(予想:0.47ドル)
・売上高:7.12億ドル 12%増(予想:7.01億ドル)
広告:1.27億ドル 17%増(予想:1.20億ドル)
デジタル:0.93億ドル 32%増(予想:0.85億ドル)
紙:0.34億ドル 9.8%減(予想:0.35億ドル)
サブスク:5.17億ドル 11%増(予想:5.10億ドル)
・デジタル購読者数:1252万人 13%増(予想:1242万人)
・紙購読者数:56.0万人 6.7%減(予想:55.9万人)
・営業利益(調整後):1.18億ドル 27%増(予想:1.10億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・広告売上高:1桁台後半増
デジタル広告:10%台後半増
・サブスク売上高:10~12%増
デジタルのみ:14~17%増
【企業概要】
世界中の購読者や視聴者に向けて、高品質のニュース・情報の作成・配信に重点を置く。中核のニュース製品であるニューヨーク タイムズを印刷された新聞・モバイルアプリケーション・ウェブサイトで提供するほか、スポーツメディア、オーディオ、レシピ、ゲームなどのコンテンツを様々な印刷物やデジタル製品で提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース