アーム、決算受け時間外で9%高 AIインフラの需要取り込み=米国株個別
(NY時間16:38)(日本時間05:38)時間外
アーム<ARM> 259.41(+22.11 +9.32%)
アーム<ARM>が時間外で上昇。引け後に1-3月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示した。AIインフラ需要の取り込みを背景に予想を僅かに上回る売上見通しを示した。
データセンターを超えて成長機会が拡大。同社のAGGI・CPUに対する顧客需要は強く、27-28年で20億ドル超の需要が想定されている。主要ハイパースケーラーにおける同社のCPUシェアは約50%に到達した。
今回の見通しは、データセンター分野からの収益拡大を目指す同社の取り組みを反映。クラウド事業者がAIサービス対応のインフラ投資を加速する中、同社の半導体設計技術への依存が高まっている。
ハースCEOは「われわれはデータセンター分野で重要なプレーヤーとしての地位を強めている」と述べた。
同社はこれまで設計ライセンスとロイヤルティ収入を中心としてきたが、AI需要拡大を受け、自社チップ販売にも踏み出している。新製品「AGI CPU」は27ー28年にかけて20億ドル超の収益貢献が見込まれる。3月時点で受注は10億ドルに達した。
同社は依然としてスマートフォン市場への依存度が高いが、メモリー不足の影響などで同市場は不安定な状況にある。このため、データセンターなどへの展開で収益基盤の分散を図っている。
同社は2023年に上場したが、現在もソフトバンクG<9984>が約90%を保有。ソフトバンクは4月、ハースCEOにグループ内での役割拡大を任命。孫氏が進めるAI半導体戦略の一環として、国際事業の統括も担う。ハースCEOはアームのCEOを兼務しながら、米国サンカルロス拠点のソフトバンク・インターナショナルを率い、グループ内の半導体・AI企業の連携を推進する。
決算発表後、株価は一時下落後に時間外で上昇に転じている。年初来で株価は2倍超に上昇。
(1-3月・第4四半期)
・1株利益(調整後):0.60ドル(予想:0.58ドル)
・売上高:14.9億ドル 20%増(予想:14.7億ドル)
ライセンス・その他:8.19億ドル 29%増(予想:7.76億ドル)
ロイヤルティ:6.71億ドル 11%増(予想:6.93億ドル)
・年換算契約額:16.6億ドル(予想:15.8億ドル)
・粗利益率(調整後):98.3%(予想:98.1%)
・営業利益(調整後):7.31億ドル(予想:6.96億ドル)
・FCF(調整後):1.52億ドル(予想:3.74億ドル)
(4-6月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.36~0.44ドル(予想:0.37ドル)
・売上高:12.1~13.1億ドル(予想:12.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース