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伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月7日版

市況
2026年6月7日 13時54分

日経平均は8月までに5万円まで下げる公算か

1. 本年が弱気パターンなら今後の展開は絞られる

以前より述べている通り、本年の 日経平均株価は年初に上昇した後、3月に1月の安値を割る動きとなったため、年間が弱気パターンの年(年初の値位置よりも年末の値位置の方が低い年、年足陰線の年)の展開になる可能性が大きいと考えられます。

今回は1990年以降、年間が弱気パターンとなった年を振り返り、本年が弱気パターンの年になる場合の今後の動き方のイメージを作っていきます。

本年が弱気パターンになる場合の展開が見えていれば、そうならない状態になった時点で、本年が強気パターンの年(年初の値位置よりも年末の値位置の方が高い年、年足陽線の年)になることが分かります。

1990年から2025年までの期間で、弱気パターンとなった年は15回あります。これらの年は「年初から下げの流れを作っている年(1990年、1992年、1998年、2008年、2011年、2022年)」、「年初に下げた後、いったん値を戻して年間の最高値を6月までに更新した後、下降を開始している年(1991年、1996年、1997年、2000年、2001年、2002年、2007年、2010年」の2通りがあります(2018年だけ、例年にない展開となっています)。

以下では、本年の展開を見極めるため、本年と同様に6月頃までにいったん上昇して、上値を抑えられた年の値動きを見ていきます。

1991年は、3月18日に年間の最高値2万7270円をつけて下降を開始し、1月17日安値の2万2099円を7月8日に割る動きとなっています。6月に下げ幅の大きな動きが表れて1月の安値へ急接近しています。

1996年は、6月26日に年間の最高値2万2750円をつけて下降を開始し、9月3日までの下げで3月13日安値の1万9627円へ接近しています。この年は7月に下げ幅の大きな動きが表れています。

1997年は、6月26日に年間の最高値2万0910円をつけて、7月までの動きでヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(三尊天井)を形成して、8月が下げ幅の大きな動きとなっています。

2000年は、4月12日に年間の最高値2万0833円をつけて下降を開始し、5月26日までで1月の安値を大幅に下回る下げ場面を経過しています。

2001年は、5月7日に年間の最高値1万4556円をつけて下降を開始し、3月13日安値の1万1433円を8月13日に割れる展開となっています。この年は6月から7月にかけて一本調子の下げ場面となって、一気に年初の安値まで下げる展開となっています。

2002年は、5月27日に年間の最高値1万2081円をつけて下降を開始し、2月6日安値の9420円を9月3日に割れる展開となっています。この年は6月に大幅安となって、一気に年初の安値へ接近する動きとなっています。

2007年は、2月26日に年間の最高値1万8300円をつけた後、7月下旬まで1万8300円を試す動きを経過して、その後下降を開始して、8月17日まで一気に3月5日安値の1万6532円を大きく下回る動きとなっています。

2010年は、4月5日に年間の最高値1万1408円をつけた後、下降を開始して、5月21日に2月9日安値の9867円を割る動きとなっています。

4月までに年間の最高値をつける場合、5月までに下げ幅の大きな動きが表れて、1月から4月までの安値を下回る動きとなっています。

5月、6月に年間の最高値をつける展開になる場合は、「6月に下げ幅の大きな動きが表れて、1月から4月までの安値へ接近する(または下回る)」、または「5月から7月までの期間で右肩下がりの天井型を形成して、7月、8月に1月から4月までの安値に接近する(または下回る)」のいずれかの展開になっています。

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