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ゴールドウイン:OUTPERFORM継続【今村証券アナリストレポート】

材料
2026年6月8日 11時53分

担当 近藤 浩之

●ゴールドウイン<8111>[東証P]

レーティング: OUTPERFORM(2026/2/10)→ OUTPERFORM

◆「ザ・ノース・フェイス」等のスポーツ・アウトドアアパレルメーカー

◆増収・粗利益率改善で経費増加をカバー

◆「ザ・ノース・フェイス」は増床・改装に軸足、「ゴールドウイン」は海外強化

【タイトル】

(注)2025年10月1日付で株式1株につき3株の割合で株式分割を実施しており、23/3期~26/3期のEPS・1株配、26/3期のBPS・CFPSは23/3期首に分割が行われたと仮定して算定。

出所:ゴールドウイン、ブルームバーグ、今村証券

◆「ザ・ノース・フェイス」等のスポーツ・アウトドアアパレルメーカー

前期(2026年3月期)売上高の約3/4を占める「ザ・ノース・フェイス」は、日本における商標権を持つ(資料1、出所:統合報告書)。トップアスリートとともに高機能製品を開発し、そこで培ったノウハウを日常着に応用したことで成長を果たした。この成功モデルをオリジナルブランドの「ゴールドウイン」へ波及させる取り組みを推進中だ。

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◆増収・粗利益率改善で経費増加をカバー

前期の営業利益は前の期から18%増え、前の期に一過性費用(株式給付信託費用、本社移転費)を計上した影響を除くと1%増益だった(資料2、出所:決算説明資料)。純利益は減益となり、投資有価証券売却損(特別損失)の計上が響いた。また今期(2027年3月期)会社予想の営業利益も1%弱の増益だ。増収効果と粗利益率改善により、経費増加をカバーできている。

売上高は安定成長が続く。前期は夏場に吸汗速乾、通気、軽量といった機能性商品の販売が伸びた(資料3、出所:決算説明資料)。冬場はダウンジャケットが不振だった一方、薄手のアウターや重ね着できる商品が好調だった。今後も暖冬や猛暑といった気候変動に対応する機能性商材を拡充する。日中関係悪化に伴う中国大陸からのインバウンド(訪日外国人)需要の落ち込みは、韓国や東南アジア、欧米からの需要拡大、日本人の販売増加で補えている。

粗利益率は前期が53.0%(前の期比+0.9ポイント)となり、今期会社予想は53.5%(前期と同じ会計基準で算出)を見込む。値引き販売の抑制、商品構成の変化などが寄与する。中東情勢悪化による物価高については、今年の秋冬商品まで発注済みのため、今期業績に与える影響は軽微だ。来年春夏商品からの調達原価上昇には、主に価格転嫁で対応することになろう。

販管費は人的資本への投資(人事制度変更、賃上げ、採用)、「ザ・ノース・フェイス」や「ゴールドウイン」に対する投資を増やしている。

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◆「ザ・ノース・フェイス」は増床・改装に軸足、「ゴールドウイン」は海外強化

「ザ・ノース・フェイス」は国内に105店舗(前期末時点)を展開し、新規出店よりも既存店の増床・改装に軸足を移している。増床・改装に合わせて商品ラインナップや店頭訴求を変え、若年層や女性向け、シューズなども積極展開している。今年はブランド生誕60周年にあたり、限定商品の販売を予定する。

「ゴールドウイン」は中国を中心に拡大している。国内外16店舗(同)の内、中国に9店舗を構え、今期の出店予定は10店舗の内、6店舗が中国だ。高価格帯ながら機能性と審美性を兼ね備えた商品が中国人富裕層に受け入れられ、中国の景気減速、日中関係悪化の影響を受けていない。欧米での出店遅れ、原材料高・為替変動によるコスト増加があるものの、売上高増加により来期(2028年3月期)の黒字転換を見込む(資料4、出所:決算説明資料)。

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◆投資判断は「OUTPERFORM」継続

今村証券による今期業績予想は、売上高1454億円(前期比+5.7%)、営業利益268億円(同+3.6%)、純利益261億円(同+8.3%)とする。利益面が会社予想を上回るのは、粗利益率の向上、販管費の抑制を想定したためだ。来期予想は売上高1550億円(今期今村証券予想比+6.6%)、営業利益290億円(同+8.2%)、純利益278億円(同+6.5%)とし、「ゴールドウイン」の業績向上を背景に今期と比べて増収率、営業増益率が高まるとみた。株主還元に関しては、今期が16期連続の増配見通しであり、来期も増配が可能と考え、継続的な自己株式の取得も期待できる。投資判断は「OUTPERFORM」を継続する。

【レーティングの定義】
OUTPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超上回ると予想される。
NEUTRAL:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンの+10%と-10%の間に入ると予想される。
UNDERPERFORM:今後12カ月間のトータルリターンがTOPIXの予想リターンを10%超下回ると予想される。
トータルリターン:株価変動率+配当利回り
目標株価は12カ月間の投資を想定しており、将来発行されるレポートで修正されることもあります。

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今村証券株式会社
  金融商品取引業者 北陸財務局長(金商) 第3号
  加入協会:日本証券業協会、一般社団法人資産運用業協会
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今村証券より提供されたレポートを掲載しています。

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