話題株ピックアップ【夕刊】(1):タムロン、トーメンデバ、アドテスト
■タムロン <7740> 1,434円 +300 円 (+26.5%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
タムロン<7740>はストップ高の水準となる前営業日比300円高の1434円に買われた。きょう寄り前、ダイヤモンド・オンラインの報道を巡り、ソニーグループ<6758>のソニーから、タムロンをソニーGの完全子会社にするための法的拘束力がない提案を受領していることは事実と発表しており、材料視した買いが集まった。今回の件について、ダイヤモンド・オンラインが29日の取引終了後に「ソニーグループがレンズメーカーのタムロンに買収を提案していることがダイヤモンド編集部の取材で分かった」と伝えていた。買収額は2000億円規模になる見通しだという。
■トーメンデバイス <2737> 17,150円 +3,000 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
トーメンデバイス<2737>が後場に急伸し、ストップ高の水準となる1万7150円に買われた。同社は30日午後1時、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の予想から6500億円増額し1兆4000億円(前期比2.2倍)、営業利益予想は307億円増額して489億円(同2.6倍)、最終利益予想は190億円増額して300億円(同3.0倍)に見直した。営業利益は減益予想から一転、過去最高益の更新を見込む。期末一括配当予想は1040円増額して1640円(前期は540円)に引き上げており、これらをサプライズ視した買いが集まった。生成AI関連製品の需要が拡大するなか、メモリー価格の上昇基調が想定を上回る水準で推移しているという。第2四半期(7~9月)以降は物量確保面の不透明要因とともにメモリー価格の上昇一服を想定。第1四半期の業績動向を予想に反映する形とした。4~6月期の売上高は3955億7800万円(前年同期比3.9倍)、最終損益は145億2000万円(同11倍)となった。
■AIRMAN <6364> 2,373円 +400 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
AIRMAN<6364>がストップ高。午後1時ごろに27年3月期の連結業績予想について、売上高を585億円から602億円(前期比8.3%増)へ、営業利益を56億3000万円から83億円(同15.5%増)へ、純利益を39億6000万円から60億円(同7.2%増)へ上方修正し、減益予想から一転して増益予想としたことが好感された。国内建設機械や北米以外の海外地域で出荷が低迷する一方、北米市場向けの出荷が想定を大きく上回る水準で推移していることに加えて、為替相場が想定レートを上回る円安水準で推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高137億4300万円(前年同期比3.7%増)、営業利益24億3700万円(同50.9%増)、純利益17億8100万円(同63.3%増)だった。同時に、上限を45万株(自己株式を除く発行済み株数の1.63%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は7月31日から10月31日までで、株主還元及び資本効率向上を図ることが目的という。
■第一工業製薬 <4461> 10,330円 +1,500 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率4位
第一工業製薬<4461>がストップ高。同社は29日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の最終利益予想を従来の見通しから10億円増額して77億円(前期比24.8%増)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高予想は130億円増額して970億円(同17.0%増)に修正した。ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や、リチウムイオン電池向け負極用水系複合接着剤といった高付加価値品が大きく伸びる。価格改定効果もあって中間期の業績予想を見直し、通期予想に反映した。4~6月期の売上高は275億100万円(前年同期比44.4%増)、最終利益は31億1600万円(同3.2倍)となった。なお、同社は低誘電樹脂材料の供給体制強化に向け、国内外の生産拠点で設備投資を実施すると公表。投資額は約100億円で、27年度以降の稼働を予定する。
■小森コーポレーション <6349> 1,932円 +259 円 (+15.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
小森コーポレーション<6349>がマドを開けて急伸。2008年以来の高値圏に浮上した。同社は29日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、配当予想の増額修正を発表した。中間配当と期末配当の見通しをそれぞれ50円(従来予想は中間35円、期末40円)に見直した。半導体製造分野での企業買収も発表し、これらを好感した買いが集まった。年間配当予想は前期比30円増配の100円となる。4~6月期の売上高は230億9800万円(前年同期比2.5%増)、最終利益は5億2600万円(同23.2%増)となった。欧州市場での紙器印刷機の販売が順調だったほか、印刷後加工機の欧州圏からの輸出が伸長。中華圏市場ではパッケージ分野での大手顧客に向けたオフセット枚葉印刷機の販売が堅調に推移した。同時に小森は半導体製造装置向けチラー(恒温循環装置)の開発・製造などを手掛ける丸山チラー(東京都八王子市)の株式を取得し、完全子会社化すると発表した。取得価額はアドバイザリー費用などを除き260億円。
■アドバンテスト <6857> 27,935円 +2,735 円 (+10.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
アドバンテスト<6857>が急反発。29日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆4200億円から1兆7140億円(前期比51.9%増)へ、営業利益を6275億円から8460億円(同69.5%増)へ、純利益を4655億円から6600億円(同75.8%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(4~6月)連結決算が大幅な増収増益となったことに加えて、AI関連半導体の生産数量の増加や更なる複雑化を背景に半導体テスタ市場が過去最大規模になる見込みであり、特に推論用AI半導体向けのテスト需要が想定を大きく上回る見通しであることが要因としている。同時に発表した第1四半期決算は、売上高3674億7300万円(前年同期比39.3%増)、営業利益1899億9000万円(同53.3%増)、純利益1747億8000万円(同93.8%増)だった。AI関連の高性能半導体向けテスタ需要の大幅な拡大や、売り上げミックスの良化などが寄与した。
■NEC <6701> 5,002円 +389 円 (+8.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
NEC<6701>は大幅高で5連騰。29日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高予想を前回予想の3兆5000億円から3兆5400億円(前期比1.2%減)、Non-GAAP営業利益予想を4200億円から4300億円(同8.2%増)、Non-GAAP最終利益予想を2850億円から2900億円(同3.7%増)に変更しており、業況を好感した買いが集まった。国内ITサービスのベース事業や社会インフラの航空宇宙・防衛事業などの業績見通しを引き上げた。4~6月は売上高が8197億7400万円(前年同期比14.5%増)、営業利益が587億7000万円(同66.1%増)、最終利益が496億9800万円(同2.6倍)となった。ITサービスは国内でNECの技術ノウハウや組織・人材力などを生かして総合的にAXを推進する「BluStellar(ブルーステラ)」が拡大し大幅増益を達成。海外ではテレコム・ブロードバンド事業者向けソフトウエア企業の米CSGシステムズ・インターナショナルが5月から新たに連結し業績に貢献した。加えて、社会インフラの航空宇宙・防衛で好調を維持した。
■東エレデバ <2760> 3,750円 +280 円 (+8.1%) 本日終値
東京エレクトロン デバイス<2760>が大幅高で3日ぶりに反発。29日の取引終了後に27年3月期の連結業績予想について、売上高を2250億円から2400億円(前期比17.8%増)へ、経常利益を113億円から136億円(同39.5%増)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を39円から60円(年129円)へ引き上げたことが好感された。半導体需要の拡大を背景に、半導体及び電子デバイス事業で産業機器向けを中心に販売が好調に推移していることに加えて、企業のIT投資が堅調なことから、コンピューターシステム関連事業でネットワーク関連製品、保守・監視サービス及びセキュリティー関連製品の販売が伸長していることが要因。また、AI需要の急速な拡大に伴う半導体・IT製品の長納期化や価格高騰への懸念から、顧客の先行手配を含む受注が想定を上回る状況で推移しているという。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高603億2200万円(前年同期比33.6%増)、経常利益39億800万円(同2.3倍)だった。
■湖北工業 <6524> 4,120円 +275 円 (+7.2%) 本日終値
湖北工業<6524>が大幅高で6日ぶりに反発。29日の取引終了後に集計中の6月中間期連結業績について、売上高が従来予想の92億7500万円から100億2300万円(前年同期比27.3%増)へ、営業利益が24億6600万円から29億4900万円(同62.7%増)へ、純利益が15億7100万円から21億2300万円(同3.5倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。リード端子事業で自動車市場の回復が弱い状況が続いたものの、AIサーバーやデータセンター市場が好調に推移し、また材料価格の上昇に伴う価格上昇や生産効率改善が進んだことが貢献。また、光部品・デバイス事業も新しい海底ケーブルプロジェクトの増加を背景に新製品の採用が進んだことが寄与した。更に、為替レートで想定を上回る円安が続いたこともプラスに働いた。
■日立製作所 <6501> 5,255円 +298 円 (+6.0%) 本日終値
日立製作所<6501>は大幅続伸。29日の取引終了後、27年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の11兆1100億円から11兆7000億円(前期比10.5%増)、調整後営業利益予想を1兆3150億円から1兆4080億円(同17.4%増)、最終利益予想を8500億円から9000億円(同12.2%増)に変更しており、業況を評価した買いが集まった。欧州・北米における成長モメンタムの維持を見込むエナジーを筆頭に、各セグメントの業績見通しを引き上げた。4~6月は売上高が2兆7095億8600万円(前年同期比20.0%増)、調整後営業利益が2942億8700万円(同39.5%増)、最終利益が1894億5000万円(同1.4%減)となった。各セグメントで増収増益を達成した。エナジーでは欧州における複数の大型HVDC(高圧直流送電)プロジェクトが業績に貢献。コネクティブインダストリーズ(CI)は半導体製造、計測、検査装置の販売やビルサービス事業が拡大した。
株探ニュース