シェブロン、決算受け上昇 過去最高業績を更新 価格上昇が追い風=米国株個別
(NY時間13:57)(日本時間02:57)
シェブロン<CVX> 195.85(+3.54 +1.84%)
シェブロン<CVX>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、過去最高業績を更新。中東情勢の緊迫化による供給混乱を背景に、原油やガソリン、ディーゼル燃料価格が上昇したことが追い風となった。1株利益、売上高とも予想を上回った。1株利益は、ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー市場が混乱した2022年に記録した過去最高を更新。
2月下旬に米国とイランの軍事衝突が始まって以降、ホルムズ海峡の船舶航行が大きく制限され、ペルシャ湾産原油の代替調達を巡る競争が激化したことが価格上昇につながった。
もっとも、エネルギー株全体の株価は利益拡大ほどには上昇していない。市場では今回の好業績を一時的な特需と受け止める見方が多いため。同社は、この好業績を活用して負債を過去最大となる84億ドル削減。今後数十年に渡り安定したエネルギー供給を実現するための長期投資を支える財務基盤を一段と強化したと説明している。
ボナーCFOは「不透明な事業環境が続く中、負債を削減するとともに、バランスシート上の現金を厚く維持することができた」と述べた。
同社は、中東での生産比率は全体の5%未満と低いものの、世界的な地政学リスクの影響は受けている。ロシア黒海沿岸ノボロシスク港付近でタンカーがドローン攻撃を受けた影響で、巨大油田テンギスを運営するカザフスタンでは、原油パイプラインの受け入れ停止に伴い一時減産を余儀なくされた。
さらに同社は、年間30億ドルの構造的コスト削減目標を当初計画より6カ月前倒しで達成したことも明らかにした。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):6.06ドル(予想:5.65ドル)
・売上高・その他収入:700.6億ドル(予想:679.3億ドル)
・上流部門利益:81.8億ドル(予想:81.0億ドル)
米国:35.4億ドル(予想:38.6億ドル)
海外:46.4億ドル(予想:43.7億ドル)
・下流部門利益:48.7億ドル(予想:41.3億ドル)
海外:24.6億ドル(予想:20.6億ドル)
・世界生産量:日量407.0万石油換算バレル(予想:日量398.1万石油換算バレル)
・営業CF:226.0億ドル(予想:197.2億ドル)
(通期見通し)
・設備投資:180~190億ドルレンジの下限(予想:183.0億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース