原油再急騰が米株最大のリスク、エネルギー株でのヘッジ推奨
米大手証券のストラテジストは、原油価格の再急騰が米株式市場にとって最大のリスクだとの見方を示した上で、ポートフォリオのリスクを低減する手段として、エネルギー株を活用するよう推奨している。
同ストラテジストによると、原油価格がさらに上昇すれば利回りを押し上げ、FRBのウォーシュ議長は、インフレを目標に戻すために対応を迫られる可能性があるとの見方を示している。
「対応の中心は米財務省よりもFRBになるだろう。最終的にFRBが対応することにほとんど疑いはないが、その前に市場がさらに不安定になる可能性が高い」と述べた。
米・イランの戦闘再燃や和平協議の遅れを背景に、原油相場は再上昇。米30年債利回りも先週、約20年ぶりの高水準近くまで上昇し、米財務省は国債の買い戻しを拡大する方針を発表した。
同ストラテジストは、「原油価格が上昇した際の株式への打撃は、下落の際の恩恵よりも大きく、原油相場の安定が株式市場にとって一段と重要になっている」と述べた上で、原油急騰へのリスクへのヘッジとして、エネルギー株を活用することを推奨した。エクソンモービル<XOM>とシェブロン<CVX>の株価は今年30%超上昇し、S&P500の上昇率の2倍超となっている。
また、利益が安定し、利益率が高く、効率的な事業運営を行う「クオリティ株」を選好する姿勢も改めて示した。S&P500はクオリティ企業の比重が高く、7月に半導体株主導で相場が下落した際にも、より大幅な下落を免れたという。
一方、半導体株が短期的に再び相場の主導役となる可能性は低いとの見通しも示している。
株探ニュース