エヌビディア決算とウォーシュ議長講演が今週の方向性を左右か
今週の米株式市場の方向性を左右するのは、26日と28日になりそうだ。エヌビディア<NVDA>は26日の引け後に5-7月期(第2四半期)決算を発表する予定で、予想では非常に高い成長が見込まれている。一方、28日には、ウォーシュ議長がジャクソンホールのシンポジウムで講演する。
いずれも投資家にとって重要なタイミングでのイベントとなる。米株式市場は月間では堅調で、S&P500とナスダックはいずれも2%超上昇、ダウ平均も1.9%上昇している。一方、先週は米国債利回り上昇やインフレ懸念を背景に下落し、オプション市場ではエヌビディア決算とジャクソンホール会議を受けた大きな値動きへの警戒が強まっている状況。
アナリストは「S&P500のオプション市場は両イベントに驚くほど近いリスクを織り込んでおり、エヌビディア決算では0.67%ポイント、ジャクソンホールでは0.65%ポイントの変動を想定している」と指摘
エヌビディアは、AI投資ブームをけん引する中心的な銘柄。ただ、株価は5月14日に付けた高値から約12%下落しており、前日までで7日続落している。さらに、過去4回の決算発表後はいずれも株価が下落していた。
言い換えれば、エヌビディアが今回も決算発表後の株価低迷から抜け出せなければ、米株市場全体にも下押し圧力が及ぶ可能性がある。
アナリストは「現在、オプション市場が織り込むエヌビディアの決算後の予想変動幅は、過去5回のうち4回の実際の変動幅を上回っている。ただ、大きなサプライズが出れば同社と市場全体の連動性が再び強まり、28日のウォーシュ議長の講演が失望を招いた場合には、その影響がさらに増幅される可能性がある」と指摘した。
ウォーシュ議長の講演では、債券価格下落で米国債利回りが数年ぶりの高水準まで上昇する中、FRBがどのように対応するのかを示す手掛かりが注目される。また、利回り上昇抑制を狙った米財務省の最近の措置について、どのような見解を示すかも焦点。
アナリストは、小型株がジャクソンホール会議に特に敏感に反応してきたと指摘。2018年以降、ラッセル2000指数はジャクソンホール会議の約半数で3%を超える値動きを記録し、直近2回ではそれぞれ3.2%高、3.0%高となったという。
これに対し、今回ラッセル2000ETF<IWM>のオプション市場が織り込んでいる変動率はわずか1.0%で、近年の平均的な実際の変動幅の3分の1強に過ぎない。このため、オプションを買って値動きの拡大に備える戦略には魅力があると述べている。
株探ニュース