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【杉村富生の短期相場観測】 ─個別物色に対応する特選7銘柄!

市況
2026年8月30日 9時15分

「個別物色に対応する特選7銘柄!」

●当面の相場は引き続いて調整途上!

基本的に、足元の相場は調整途上にある。日経平均株価は6月22日に7万2831円(ザラバベース)の史上最高値をつけたあと、7月29日には6万0448円の安値まで売り込まれた。その後、反発に転じたものの、戻りは鈍い。“夏枯れ”商状である。商いは細っている。やはり、サマーバカンス(投資家不在)が影響しているのだろう。

9月は日本企業、国内機関投資家の中間決算期末だ。積極的には動けない。月末には自社株買いが休止される。10~11月は国際マネー、ヘッジファンドの決算を迎える。この時期、イベント的に波乱に陥りやすい。過去にはブラックマンデー、リーマン・ショックがあった。彼らは様子見姿勢を強めるし、ポートフォリオの組み替えを優先する。

さらに、11月はアメリカの中間選挙(上院の3分の1、下院の全議席が改選対象)が控えている。最新の情報によると、「上院は共和党と民主党が拮抗、下院は民主党が優勢」という。最大の焦点はイラン戦争の行方だ。中東情勢の悪化がガソリン価格を高止まりさせ、車社会のアメリカ国民の離反を招いている。

トランプ大統領はイラン戦争を終結させたがっている。武力での制圧は困難だ。このため、経済制裁の強化を言い出した。いわゆる、“兵糧攻め”である。イラン戦争が収束すれば原油価格は急落する。つれて、インフレは収まる。FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げをせずに済む。トランプ大統領は11月までに、このシナリオの実現を描いている、と思う。

さて、イラン戦争は結局、アメリカの敗北に終わりそうである。武力による制圧は諦めたようだ。世界最強のアメリカ軍がイラン(革命防衛隊)を打ち負かせなかった構図は、軍事大国ロシアのウクライナ侵攻と似ている。当初、ロシアのプーチン大統領は「1週間以内に、全土を占領できる」と豪語していた。それがどうだ? 4年半も戦闘は続いている。

●東京海上ホールディングスの権利取りを!

確かに、ロシアの重戦車、攻撃用ヘリコプターを中心とする機甲軍団が次々と国境を越えていく様は「いや~、これはすごい」と多くの人々が眺めていたに違いない。「戦争は短期に終わる」と。しかし、数日後にテレビに映し出されたのはおびただしいロシアの戦車、ヘリの残骸である。何が起こったのだろうか。

それはウクライナが使った携帯式の対戦車ミサイル「ジャベリン」に加え、携行型の地対空ミサイル「スティンガー」の効果だ。その後の白兵戦では無人機、 ドローンが活躍している。実は、イラン軍がアメリカ軍に抵抗できている要因はやはり、ドローンだ、といわれている。ドローンはコストパフォーマンスが抜群に良い。それに、安価だし、大量生産が可能である。

日本のドローン開発は空撮、点検、測量、運搬、災害支援などが中心だが、楽天グループ <4755> [東証P]はドイツのベンチャー企業と提携、攻撃型ドローンの開発を進めている。このほか、技術的にはTerra Drone <278A> [東証G] 、Liberaware <218A> [東証G]、FIG <4392> [東証P]などに注目できる。

全般相場は引き続いて、高値保ち合いだろう。ただ、大崩れは考えにくい。良好な企業業績(4社に1社が最高益予想)、高水準の自社株買い(発表額は年間30兆円ペース)、活発なアクティビストの暗躍が株価を下支えする。日銀は利上げを継続する考えだ。最近は「金融正常化」のほか、「インフレ対応」とコメントしている。金利は切り上がる。

物色面、および投資戦術はこれまで同様、各論(銘柄)勝負が有効だろう。株価的に、元気なノースサンド <446A> [東証G] 、いよぎんホールディングス <5830> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]、グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]などに妙味があろう。

このほか、筆者は9月末の株主を対象に1対15の株式分割を行う東京海上ホールディングス <8766> [東証P]、思惑材料が山積みの東京電力ホールディングス <9501> [東証P]、値動き良好なGO <581A> [東証G]に注目している。東京電力ホールディングスは手掛けづらいが、データセンターを手掛けるJERA、東京電力パワーグリッドなどの子会社を持ち、その資産価値は「5兆~8兆円」と試算されている。

2026年8月28日 記

株探ニュース

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