イーライリリー、最大28.8億ドルでメリダ買収へ=米国株個別
(NY時間10:34)(日本時間23:34)
イーライリリー<LLY> 1164.80(+8.07 +0.70%)
イーライリリー<LLY>は、メリダ・バイオサイエンシズ社を最大28億8000万ドルで買収する。全て現金での買収。自己免疫疾患やアレルギー疾患の分野を強化し、リリーを世界最大の製薬会社に押し上げた肥満症・糖尿病以外にも事業を広げる取り組みの一環。
メリダは、免疫系の正常な働きを損なわずに、疾患に関わる自己抗体を標的とする治療薬を開発している。開発が最も進んでいるMER511では、バセドウ病と甲状腺眼症(TED)を対象に初期段階の試験が実施されている。
いずれも既存の承認薬では根本的な原因に対処できていない。食物アレルギーやぜんそく、その関連疾患の治療薬候補の開発も進めている。
アナリストは、「今回の買収は戦略的な資金活用で、リリーのこれまでの事業開発戦略にも沿っており、免疫・炎症領域の新薬候補の多様化にも繋がる」と指摘。
「MER511はまだ開発の初期段階にあり、抗体の減少が持続的な臨床効果に繋がることを示す証拠はまだない。ただ、有効性が確認されれば、抗体が関与する様々な疾患で、複数の治療薬開発につながる可能性がある」とした。
買収手続きは第4四半期に完了したい意向。リリーは現金で前払い金を支払うほか、メリダの製品開発が一定の条件を満たした場合には、マイルストーンに応じた追加の支払いをする。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース