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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】インデックス売買の影響を回避、中小型株に注目

市況
2026年9月12日 8時00分

「インデックス売買の影響を回避、中小型株に注目」

●原油高・金利上昇が嫌気されリスク回避に

日経平均株価は13週移動平均線に上値を抑えられる形で調整を続け、支持線として意識される26週線まで下げてきた。3月と7月の調整局面でも同線が支持線として機能してきたことから、今回も同線に支えられる形でリバウンドをみせてくるかを見極めたいところであろう。

ただし、中東情勢の緊迫化を受けて、WTI原油先物価格が3カ月半ぶりに1バレル=100ドル台を突破してきた。トランプ米大統領が、イランとの戦闘終結は11月の中間選挙後に持ち越されるとの見通しを示したこともあり、両国の対立激化の懸念は燻り続ける。リスク回避に動く海外ファンドなどのポジション圧縮も警戒され、リバウンド機運は高まりにくいだろう。

来週は15日~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、17日~18日に日銀の金融政策決定会合が開かれる。直近の米雇用統計や物価指数(PPI)の上振れを受けてFOMCの利上げ確率が7割を超える一方、日銀会合では追加利上げに踏み切る可能性が指摘されている。日米中銀がともに利上げを実施した場合でも、いったんはアク抜けが意識されそうであり、株式市場は自律反発をみせてくる可能性はあろう。ただ、足元で調整が続く指数インパクトの大きい 半導体AI(人工知能)関連株の本格反転にはなおも見極めが必要と考えられるため、今回はインデックス売買の影響を受けにくい中小型株に注目した。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆テクマトリックス <3762> [東証P]

社内システム構築やセキュリティ対策などを支援する情報基盤事業と、医療システムなど特定の業界の課題を解くアプリケーション・サービス事業を展開。ニッチ領域の深い業務ノウハウを有し、他社への乗り換えが起きにくい独自のポジションを築く。株価は7月下旬以降、リバウンド基調を強め、9月1日に2505円を付けておよそ8カ月ぶりに年初来高値を更新した。目先は目標達成感もあって一服入れたが、2024年11月の上場来高値2614円を射程に捉えている。

◆日本ケミコン <6997> [東証P]

「アルミ電解コンデンサ」で世界トップシェアを誇る。電解液の代わりに導電性高分子を用いた「固体電解コンデンサ」、液体と固体双方の長所を併せ持つ「ハイブリッドコンデンサ」などの次世代製品に注力。消費電力の大きいAIサーバー電源向けの大型コンデンサでも独自の優位性を築いている。株価は4月の1500円水準から6月高値の6190円まで急伸後、7月29日安値の2466円まで大きく調整した。足元は2600円から3000円のゾーンでのもみ合いが続くが、緩やかに上昇してきた200日移動平均線を支持線としたリバウンド狙いのスタンスで臨みたい。

◆神戸物産 <3038> [東証P]

商品の企画・製造から調達、卸売までを自社で一貫する「業務スーパー」を全国展開。消費者の「節約志向」を追い風に、既存店客数は堅調に推移している。国内に自社食品加工工場を28拠点有し、独自のPB(プライベートブランド)商品を製造。世界約50の国・地域、600以上の協力工場からコンテナ単位で食品を直輸入する圧倒的な調達力を武器に、食品の値上げが相次ぐ環境でも優位性の発揮が期待される。株価は3月半ばから調整色を強めていたが、6月19日の2516円をボトムに反転。足元で上値抵抗の26週線を突破し、3300円近辺で推移する52週線を視野に捉えてきた。同線突破からの一段高を想定する。

◆日本電技 <1723> [東証S]

ビルや工場の空調設備・生産ラインを自動でコントロールする「計装エンジニアリング」の専業大手。同社が手掛けるシステムは導入後も定期的なメンテナンスや、十数年ごとの大規模な機器更新・改修需要が発生する。AI向けデータセンターでは、電力を大量に消費するAIサーバーを24時間、常時冷却する必要がある。緻密に空調をコントロールする「計装技術」はその施設の生命線であり、冷却設備増強の需要は旺盛な状況が続く。株価は3月3日の上場来高値3147円をピークに調整しているが、52週線水準での底固めを経てリバウンドを演じ、13週・26週線を上抜けてきた。最高値奪回に向けて、まずは5月8日の高値2839円を突破できるかに注目したい。

◆テクノ菱和 <1965> [東証S]

三菱重工業系の空調工事中堅。半導体・電子部品、医薬品工場など向けに微細なチリやケミカルガス、微生物を完全に排除する「スーパークリーンルーム」を構築する。施工会社でありながら高度な「R&Dセンター」を保有し、次世代スマート工場向け技術を自社開発可能な体制に強みがある。株価は7月30日の5210円を安値に切り返し、収れんする13週・26週・52週の各線を突破してきた。2月に付けた上場来高値9340円を意識したトレンド形成に期待したい。

2026年9月11日 記 (次回は9月26日に更新予定)

株探ニュース

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