伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 9月13日版
前週末の安値を割ると5万5000円以下を目指す可能性が大きくなる
1. 本年9月が積極的に上昇するパターンがなくなった
前週末11日の日経平均株価は、9月3日安値の6万3772円を割れて一段安となっています。
前回の本コラムで「9月が上げ幅の大きな動きになって月足が陽線引けする場合、遅くても6営業日頃までに9月の最安値をつけている」という過去の値動きのパターンを紹介しました。前週末は、9月1日から数えて9営業日目に位置します。これまでの値動きを考慮すると、本年9月は月初と月末の値位置が近くなる展開(上下へジグザグに推移する展開)になるか、月末へ向けて下げの流れを作るかのどちらかだと推測できます。
9月中が保ち合いの動きとなる場合、8月20日以降の保ち合いの動きを継続する格好でジグザグに推移するという見方ができます。
9月11日は3日安値の6万3772円を割れて、弱気の流れができていることを示しています。
8月下旬以降の保ち合いを継続するには、目先、弱さを払拭する上げ場面になる必要があります。9月11日安値の6万3208円が押し目になって、目先すぐに反発を開始して、9月8日高値の6万6791円を超える程度まで上昇する動きが必要です(週明け後、価格が上昇しても、6万6791円へ届かずに上値を抑えられて下降を開始すると、8月下旬以降が上値、下値を切り下げるジグザグの動き、次に価格が下げる場合、勢いの強い下げが待っていることを示す動きとなり、ジグザグを経過した後、勢いの強い下げ場面になる可能性が出てきます)。
週明け後、9月11日安値の6万3208円を割れて、弱気の流れを再確認する展開になる場合、その後ははっきりとした下降局面になる可能性が大きくなります。その場合の下値の目安は、9月3日~8日までの上げ幅(3019円幅)を9月3日安値の6万3772円から引いた地点(6万0753円)を大きく下回る値位置になります。
目先の価格が下げ継続となるなら、その後の下げは7月29日安値の6万0448円以下を目指すという見方が有力になります。
2. 6万0448円が大勢の分岐点