UBS、新銀行資本規制案は過度な規制強化で「妥協案とは言えない」と批判
UBSは23日、スイス議会上院が支持した新たな銀行資本規制案について、過度な規制強化で「妥協案ではない」と批判した。スイス上院は海外子会社への出資の90%を普通株式等Tier1(CET1)資本で裏付ける案を支持した。
UBSによると、90%のCET1による裏付けが導入された場合、約160億ドルの追加CET1資本が必要になる。これに今年発表された政令レベルの措置による約20億ドルと、クレディ・スイス買収後の既存規制に基づく約150億ドルを加えると、買収以降に必要となる追加CET1資本は合計約330億ドルに達する。
さらに、政令レベルの変更によって連結ベースのCET1資本が約40億ドル減少するほか、クレディ・スイス買収に伴う年間コストは総額約25億ドルになるとしている。
UBSは今回の案について「クレディ・スイス破綻の根本原因に対処していない」と主張。議会での審議が続く中、的を絞った比例的かつ国際基準と整合的な規制を求めていく方針を示した。スイス政府は、金融安定性の強化には海外子会社への出資に対するCET1資本の裏付け強化が必要との立場を取っている。
株探ニュース