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新興市場見通し:米利上げ観測後退で買い優勢、IPOは空白期間

市況
2026年10月3日 14時10分

■2週連続で下落

今週の新興市場は下落。日経平均は生成AI関連株高を反映して先週末比2.93%高と3週連続で上昇したが、TOPIXは0.91%安と軟化するなどプライム市場全体では売りがやや優勢だった。このため、グロース市場指数は同0.41%安、グロース250指数も同0.29%安と、ともに2週連続で下落。時価総額最上位グループ銘柄で算出するグロース市場コア指数も同0.73%安と3週ぶりに下落した。

時価総額上位銘柄では、note<5243>が先週末比34.21%高と急騰し、10月2日にかけて3日連続で上場来高値を更新した。兵庫県姫路市教育委員会が全市立学校に公式SNSとして同社「note」を導入したことが好感された。HUMAN MADE<456A>は同23.09%高。9月11日大引け後に、27年1月期の業績予想を上方修正した後、株価はほぼ一本調子で上昇。10月2日にかけて連日、年初来高値を更新した。一方、Terra Drone<278A>は同8.28%安、QPSホールディングス<464A>は6.63%安、アストロスケールホールディングス<186A>は同3.40%安、Synspective<290A>は同3.06%安と、グロース上場の防衛関連の主力銘柄と位置付けられる銘柄はいずれも手じまい売りに下落した。

その他、プロジェクトホールディングス<9246>は同97.66%高と、週間値上がり率はグロース市場で最大だった。9月28日大引け後に、1株2200円でのTOBが発表され、今週末終値は2194円。一方、アクセルスペースホールディングス<402A>は同41.53%安とグロース銘柄で最も下げがきつかった。9月29日大引け後に、7月7日に打ち上げた小型人工衛星「GRUS-3」7機のうち4機で通信系統に不具合があり、今後のサービスに支障が生じる見込みだと発表すると、翌30日から値を崩した。

■主力銘柄の人気化が予想される

来週の新興市場は、米国の早期利上げ観測の後退や日本国債利回り上昇の一服を追い風に買いが優勢となろう。10月2日に発表された9月の米雇用統計では非農業部門の新規就業者数が市場予想を大幅に下回り、27-28日開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が急速に後退。225先物が2日の大阪夜間取引で一時70190円まで買い進まれたこともあり、グロース市場でも物色意欲が高まりそうだ。

生成AI関連株の影響が大きいパワーエックス<485A>、今週1週間で8%超下落したTerra Droneなど主力銘柄の人気化が予想される。一方、米国の利上げ観測後退を受けて為替が円高ドル安に振れれば、輸入食品の仕入れコスト低減の連想からトライアルホールディングス<141A>の強材料となる。

今週末大引け後に情報開示のあった銘柄では、東証がプライム市場への上場市場区分変更を承認したHENNGE<4475>、日本郵便と共同で冷凍食品の宅配を10月8日から始めると発表したクラダシ<5884>、AI・データ解析技術による下水道管の無人点検・診断の実証実験が広島県福山市で始まったと発表したHmcom<265A>などに注目。

来週はIPOの予定はない。レイヤード<634A>がスタンダード市場に上場した9月25日から、ルクレ<648A>がグロース市場に上場する10月15日までIPOの空白期間に入っている。今週は9月17日上場のSkyfall<625A>や18日上場のakippa<627A>、25日上場のレイヤード<634A>が上場来高値を更新しており、来週も短期投資家主導で直近上場銘柄が上値を試す流れが予想される。

東証は今週、4件の上場を承認。10月30日にトグルホールディングス<652A>、11月2日にMabGenesis<653A>、4日にAllganize Holdings<656A>、6日にestie<658A>がそれぞれグロース市場に上場予定となっている。

《FA》

提供:フィスコ

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