株価指数先物【引け後】 半導体株の急落でショートが膨らみ、需給が悪化
大阪12月限
日経225先物 64800 -3360(-4.92%)
TOPIX先物 4015.0 -103.0(-2.50%)
日経225先物(12月限)は前日比3360円安の6万4800円で取引を終了。寄り付きは6万6200円と、シカゴ日経平均先物(6万6740円)を大きく下回る形でギャップダウンで始まった。現物市場の寄り付き直後につけた6万6290円を高値に下方向へのバイアスが強まり、前場終盤にかけて節目の6万5000円を割り込んだ。
さらにランチタイムには6万4300円辺りまで下げ幅を拡大し、後場の取引開始直後には6万4240円まで売られた。その後は中盤に6万5000円台を回復する場面もみられたが、買い戻しは続かず、終盤にかけては6万4500円~6万4800円辺りで保ち合いが続いた。
米国市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.3%下落するなど、半導体株の下げが目立った。AI(人工知能)向けクラウドサービスを提供するコアウィーブ<CRWV>が急落したほか、同社の社債利回りが急騰したことも、AI関連企業の資金調達に対する警戒感を高め、半導体やAI関連株への売りを加速させたとの見方が出ていた。
東京市場でもアドバンテスト<6857>[東証P]が15%近く急落し、日経平均株価価を1銘柄で1300円超押し下げた。加えて、東京エレクトロン<8035>[東証P]やソフトバンクグループ<9984>[東証P]、キオクシアホールディングス<285A>[東証P]などの半導体・AI関連株が軒並み売られている。
また、韓国市場ではKOSPI指数が一時8%を超す急落を演じ、サーキットブレーカーが発動した。半導体株を中心としたアジア市場全体のリスク回避の動きが、日経225先物への売り圧力を強めた一因とみられる。大幅な下落によってロングの解消が強まったほか、レバレッジ型ETFのリバランスに伴う先物売りも警戒され、需給面での不透明感は強い。
後場終盤には台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>が決算を発表した。7~9月期の純利益は前年同期比68.7%増と市場予想を上回る内容だったが、日経225先物が3000円を超える下落となるなかでは、好決算への反応は見極めにくい状況だった。今晩の米国市場での反応を改めて確認することになろう。また、9月の米卸売物価指数(PPI)、10月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月の米小売売上高が発表されるため、これらを受けた反応も注目されそうだ。
日経225先物は25日移動平均線(6万6560円)、75日線(6万6570円)を明確に割り込んだ。半導体株の総崩れによって売り圧力が強まり、ボリンジャーバンドの-1σ(6万4270円)を下回る場面もみられた。その後は同バンドを上回って推移しており、-1σと25日線とのレンジが意識されてくると、自律反発狙いのロングを誘う可能性はあろう。
週足では-1σ(6万4080円)が支持線として機能してくると、26週線(6万5610円)や13週線(6万5920円)辺りを試す展開も見込まれる。ただし、半導体株への売り圧力が続くようであれば、戻り局面ではショートが強まりやすいとみられる。
NT倍率は、先物中心限月で16.13倍(14日は16.55倍)に低下。指数インパクトの大きい値がさ株の下げの影響により、相対的にTOPIX型優位の流れとなった。75日線(16.37倍)、25日線(16.27倍)を割り込んだことで、目先的には-1σ(15.88倍)辺りが意識されそうだ。
手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万4443枚、ソシエテジェネラル証券が1万8745枚、バークレイズ証券が8131枚、モルガンMUFG証券が4806枚、ゴールドマン証券が3860枚、サスケハナ・ホンコンが3530枚、野村証券が3327枚、みずほ証券が2465枚、JPモルガン証券が2384枚、三菱UFJ証券が2000枚だった。
TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万8671枚、ABNクリアリン証券が2万8099枚、バークレイズ証券が2万4997枚、JPモルガン証券が6185枚、ゴールドマン証券が5926枚、モルガンMUFG証券が5407枚、サスケハナ・ホンコンが3144枚、ビーオブエー証券が2361枚、シティグループ証券が2305枚、BNPパリバ証券が1679枚だった。
株探ニュース