ヘッジファンドのショート急増 約5年ぶりの高水準に接近
米大手証券の報告によると、ヘッジファンドは今月、ショートポジションを大幅に積み増しており、約5年ぶりの高水準に近づいているという。その分、市場が反発した場合は急激なショートスクイーズが起きるリスクが高まっているとも指摘した。
米大手証券のプライム・ブローカレッジ部門によると、世界の株式市場では、空売り額はロングの買い付け額の約5倍に達した。同部門が取引を扱う顧客のショートポジションの規模は、過去5年間の上位1%の水準にある。ファンダメンタルズに基づいて運用するロング・ショート戦略のファンドでは、ロングがショートをどの程度上回るかを示す純買い持ち比率(ネット・レバレッジ)が約3年ぶりの低水準にある。一方、ロングとショートを合わせた総ポジション比率(グロス・レバレッジ)は上昇。
AI関連取引では、急速な巻き戻しが起きた。予想を上回った米インフレ統計や、AI向け能力への巨額投資のリターンを巡る疑念の再燃を受け、半導体株やインフラ関連株に売りが出ている。こうしたポジションの巻き戻しは、大きな損失を伴ったようだと指摘している。
世界のファンダメンタルズ重視のロング・ショート戦略ファンドの成績は、今月19日時点で2.5%下落し、年初来の上昇率は10.1%に縮小。テクノロジー・メディア・通信(TMT)に重点を置くファンドの成績が最も悪く、今月はこれまでに7.4%下落している。
株探ニュース