AMD、次第に上昇 決算は好調 データセンター向けプロセッサーの需要が引き続き堅調=米国株個別
(NY時間09:51)(日本時間23:51)
AMD<AMD> 504.98(+21.08 +4.36%)
AMD<AMD>が次第に買いが優勢となっている。取引開始直後は民主党の勝利を受けたデータセンター関連株への売りで半導体の同社株も上値が重かったが、売りをこなし次第に買いが優勢となっている。
決算にポジティブな反応を見せている。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。データセンター向けプロセッサーの需要が引き続き堅調であることを示した。
今回の見通しは、AI関連投資の持続可能性を裏付ける新たな材料となり、神経質になっている投資家の不安を和らげる内容。ここ数週間、AIインフラ産業のバブル懸念を背景に、半導体株やその他のハイテク株は売りに押されていた。
スーCEOはアナリストとの会見で「長期的な成長について従来より楽観的になっている」と説明。来年の売上高が80%超増加すると予想しており、ウォール街が見込む75%増を上回る。データセンター事業の売上高は2倍超となり、売上高の最大80%を占める見通し。同CEOは「今後数年間に渡り並外れた売上成長を維持し、利益はそれをさらに上回るペースで伸びると強く確信している」とも述べた。
アナリストのコメントは以下の通り
◆第3四半期決算は予想を小幅に上回る程度だったが、第4四半期の見通しはより力強く、最近の株価下落を反転させるには十分とみられる。期待されている「ヘリオス」の本格展開が計画通りに進んでいることを示す、これまでで最も明確な証拠となった。
◆決算は予想をしっかりと上回った。業績見通しについても予想を明確に上回っており、成長加速を反映している。(投資判断「買い」、目標株価594ドル)
◆今回の決算は完璧ではないが、先週のインテル<INTC>が発表した決算と比べれば極めて素晴らしい内容。両社の大きな違いは、事業構成と成長の勢いにある点。同社はインテルと比べて売上高全体に占めるPC向け事業の比率が低く、データセンター事業の成長の勢いも強い。
◆売上高とデータセンター事業が予想を上回ったことは、投資家に安心感を与えるだろう。最近はハイテク株や半導体株が売られ、投資家はAI関連投資とその収益性を一段と厳しく精査するようになっている。ただ、部品コストの上昇と利益率への圧迫は大きな課題だ。
◆第3四半期決算と「ヘリオス」の初期導入が確認されたことは、明るい節目となった。また、自律的にタスクを実行するエージェント型AIへの移行によって、処理の統括やデータ検索に必要なCPUの需要が大幅に増加する可能性がある。これにより、同社の「エピック」製品群がAI関連投資の追加需要を取り込む好機に繋がる可能性がある。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.09ドル(予想:1.97ドル)
・売上高:133.8億ドル 45%増(予想:130.8億ドル)
データセンター:85.5億ドル 97%増(予想:82.0億ドル)
ゲーム:7.73億ドル 40%減(予想:6.55億ドル)
クライアント:29.5億ドル 7.2%増(予想:30.6億ドル)
組み込み:11.1億ドル 29%増(予想:10.9億ドル)
・粗利益率(調整後):56.0%(予想:56.1%)
・営業利益(調整後):39.2億ドル(予想:36.8億ドル)
・営業利益率(調整後):29.0%(予想:28.0%)
・FCF:5.54億ドル(予想:19.7億ドル)
・設備投資:6.48億ドル(予想:6.47億ドル)
(10-12月期・第4四半期見通し)
・売上高:約164.9~175.1億ドル(予想:163億ドル)
・粗利益率(調整後):約55%(予想:55.5%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース