スーパー・マイクロ、次第に上昇 決算は好調 サーバーへの需要が堅調=米国株個別
(NY時間09:54)(日本時間23:54)
スーパー・マイクロ<SMCI> 32.07(+0.68 +2.18%)
サーバーのスーパー・マイクロ<SMCI>が次第に上昇。取引開始直後は民主党の勝利を受けたデータセンター関連株への売りで同社株も上値が重かったが、売りをこなし次第に買いが優勢となっている。
決算は好調。前日引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を大きく上回った。ガイダンスも公表し、第2四半期の売上高見通しが予想を上回ったほか、27年度通期の売上高見通しを上方修正した。AI向け半導体を搭載した同社のサーバーに対する需要が引き続き堅調であることを示した。
AI開発企業やクラウド事業者、金融機関がAIモデルの開発・運用に向けてデータセンターを整備するなか、エヌビディア<NVDA>製半導体を搭載したサーバーの需要が急増している。同社は最新の半導体を搭載したAIサーバーの受注拡大を目指す一方、コスト抑制による利益率の改善にも取り組んでいる。
リャンCEOは声明で「主要企業との提携や世界的な生産能力拡大を通じて、顧客がAIインフラをより迅速に導入できるようにするとともに、稼働率の向上とコスト効率の改善を実現している」と説明した。
同社は先月、第1四半期の暫定決算を公表しており、売上高が予想を上回る見通しを示していた。しかし、本日発表の確定決算では、売上高はさらに拡大していた。
同社を巡っては、共同創業者の1人と他の2人が、エヌビディア製半導体を搭載した数十億ドル相当のサーバーを米国法に違反して中国に不正に転送したとされる事件の捜査も注目を集めている。同社自体はこの事件で起訴されてはおらず、独立した調査では、現在の経営幹部が疑惑の不正行為を認識していた事実はないと結論付けられている。
アナリストは「同社のAIサーバー需要は引き続き予想以上に堅調で、AIインフラ投資全般に対する懸念を和らげる材料となっている」と指摘。また「大型AI案件の増加により年度下期には粗利益率が低下する見通しだが、顧客構成や製品構成の多様化が進むにつれて、長期的には利益率が改善する余地がある」との見方も示した。
(7-9月期・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.81ドル(予想:1.06ドル)
・売上高:199.5億ドル(予想:149.9億ドル)
・営業費用(調整後):3.84億ドル
(10-12月期・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.66~1.90ドル(予想:1.08ドル)
・売上高:195~215億ドル(予想:165.3億ドル)
(27年度通期見通し)
・売上高:720~820億ドル(従来:650~720億ドル)(予想:685.9億ドル)
【企業概要】
エンタープライズ、クラウド、AI、5G通信、エッジITインフラなどの市場向けに、アプリケーション最適化トータルITソリューションを提供する。要求が厳しく高速化が不可欠な様々なワークロードに最適化されたラックスケールソリューションを提供するほか、サーバーとストレージソリューションも提供。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース