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【市況】<マ-ケット日報> 2018年10月19日

 19日の市場は日経平均が続落。終値は前日比126円安の2万2532円だった。前日の米国株が急落した流れを受けて序盤は400円を超える大きな下げとなったが、中国上海株が持ち直したことや日銀のETF買い入れ期待などから徐々に下げ幅を縮小。最後の支持線である200日移動平均線(2万2499円)を辛うじて上回って取引を終えている。

 昨日の米国市場は中国株の急落が響きダウ平均は大幅続落した。この日は中国景気の先行き不透明感が強まり中国関連株が下げを主導する展開。さらにサウジアラビアと米国の関係悪化を警戒する売りも混じりダウ平均は一時470ドル安まで売られる場面があった。反発機運にあったハイテク株も金利の高止まりを嫌気してさえない動きとなっている。

 さて、東京市場は本日も海外情勢に振り回される展開に。米株安を受けて朝方は直近安値(15日の2万2261円)を割り込むほどの下げを演じたが、直後に中国当局が景気支援策を打ち出したことで上海株が急反発に転じ、日経平均もこれに乗じて急速に下げ幅を縮小させていた。ただ、円安が進行していた割に上値は重く買い方の慎重姿勢は解けていない。景気支援策を打つとはいえ中国の景気減速はひとつのトレンドとなっており、当面はネガティブ要因として意識されることになるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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