【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」　(10月29日記）

　日経平均株価は、年末へ向けて上昇する動きになる可能性があるなら、現在が押し目底を探る動きになると考えられます。

　その場合、目先は2通りの展開が考えられます。1つ目は、前週末の安値2万0971円が押し目底となって、本日以降、すぐに上昇を開始して、短い期間で10月17日の高値2万2959円以上まで上昇する展開です。

　2つ目は、目先の価格が10月15日～17日と同程度の反発を経過した後、いったん上値を抑えられて、右肩下がりの押し目底のパターンを形成する展開です。

　どちらの場合でも、本日は、2万0971円を維持して上昇を開始すると考えられます。

　本日の価格が下げて、2万0971円を割れたまま引けるなら、目先は3月の安値2万0347円以下まで下げるという見方が有力になります。その場合、年末へ向けて上値を試す流れになっても、上げ余地が限られる可能性が出てきます。


情報提供：パワートレンド＝伊藤智洋のPower Trend

【伊藤智洋　プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。

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