【特集】新年相場を彩る、20年2月期【上方修正】候補リスト ＜成長株特集＞

　小売業やサービス業といった内需関連を中心とする2月期決算企業の20年2月期第3四半期累計(3-11月)決算の発表が本格化している。本特集では、上期(3-8月)業績が好調で通期計画に対する進捗率が高く、上方修正が期待される銘柄を探った(12月27日現在)。

　下表は、上期(3-8月)経常利益が通期計画に対して進捗率が50％を超え、かつ前年同期比で増益もしくは黒字転換して着地した銘柄をピックアップ。さらに、通期計画に対する進捗率が過去5年平均を3％超上回っている21社を上方修正候補として選び出し、進捗率が大きい順に記した。「★」は昨年も第3四半期決算発表と同時に上方修正した銘柄。

　昨年も第3四半期決算発表と同時に経常利益予想を上方修正したローツェ <6323> 、ダイセキ環境ソリューション <1712> 、メディアドゥ <3678> は今年も有望だ。なかでも、直近5年間のうち3回、1月上旬に上方修正した実績があるローツェに注目したい。

　また、上期業績を上方修正しながら通期計画を据え置いた吉野家ホールディングス <9861> 、シー・ヴイ・エス・ベイエリア <2687> 、キャリアリンク <6070> 、ＩＤＯＭ <7599> 、松竹 <9601> 、ローソン <2651> も業績上振れする可能性が高いとみられる。このうち、吉野家ＨＤ、ＣＶＳベイ、キャリアＬ、ＩＤＯＭは上期実績の対通期進捗率が75％を超えており、増額期待が強い。

　このほか、シンメンテホールディングス <6086> [東証Ｍ]、ウエルシアホールディングス <3141> 、北の達人コーポレーション <2930> は直近3ヵ月の6-8月期に四半期ベースの最高益を達成し、通期計画も最高益更新を見込む、いわゆる利益成長“青天井”銘柄としてもマークしておきたい。

　　　　　　　　　 　┌ 通期進捗率 ┐　┌ 経常利益 ┐　 3-8月期　予想
コード 銘柄名　　　　3-8月期 5年平均　通期計画　3-8月期　増益率 　PER
<9861> 吉野家ＨＤ　　　　202　　60.9　　　1500　　 3023　　 811　1881
<2687> ＣＶＳベイ　　　　122　　 106　　　 165　　　201　　1727　61.5
<7807> 幸和製　　　　　 98.8　　75.9　　　 169　　　167　　黒転　28.1
<6070> キャリアＬ　　　 82.6　　44.2　　　 419　　　346　　 477　26.8
<7599> ＩＤＯＭ　　　　 77.3　　48.6　　　4700　　 3634　　黒転　28.4
<2884> ヨシムラＨＤ　　 76.4　　55.0　　　 660　　　504　　 151　76.9
<9601> 松竹　　　　　　 70.6　　63.2　　　4500　　 3175　　51.0　80.4
<6323> ローツェ　　　　 70.4　　44.0　　　5997　　 4219　　51.8　16.2 ★
<6086> シンメンテ　　　 67.3　　63.4　　　 742　　　499　　33.8　23.1
<2651> ローソン　　　　 64.5　　56.7　　 54500　　35147　　 4.8　34.6

<1712> ダイセキＳ　　　 63.3　　55.2　　　1070　　　677　　14.7　28.1 ★
<2726> パルＨＤ　　　　 61.0　　49.4　　　9000　　 5488　　43.1　11.7
<2337> いちご　　　　　 57.8　　47.0　　 22800　　13189　　59.0　15.1
<4317> レイ　　　　　　 57.3　　38.2　　　 950　　　544　　 232　16.6
<3678> メディアドゥ　　 56.7　　43.9　　　1500　　　851　　59.4　78.2 ★
<6532> ベイカレント　　 56.4　　45.8　　　5000　　 2821　　97.8　25.6
<3141> ウエルシア　　　 55.2　　47.4　　 35600　　19639　　21.7　35.8
<2379> ディップ　　　　 55.0　　44.1　　 13200　　 7256　　18.3　19.6
<3922> ＰＲＴＩＭＥ　　 54.6　　46.5　　　 630　　　344　　63.0　37.2
<3353> メディ一光Ｇ　　 51.8　　48.4　　　1220　　　632　　31.1　20.6

<2930> 北の達人　　　　 51.4　　44.7　　　2703　　 1390　　45.7　53.6

※上期決算発表以降に上方修正した銘柄は除いた。経常利益の単位は百万円。

株探ニュース