伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月8日版
日経平均は週明け後に下げると、4万7698円まで下げ余地が拡大
1. 週明け後に5万3410円を維持できるかが焦点
図1は、 日経平均株価の日足と今後の想定できる展開です。図中の青の実線は、3月4日安値の5万3618円が押し目になって、再上昇を開始するパターンです。
2月26日以降の下げは、3月4日の安値5万3618円までで5714円幅の下げを経過しています。現時点では、2月26日以降の下げが、11月4日~19日までの下げ幅(4401円幅)と同程度の調整となる可能性を残しています(値幅が大きくなっていますが、昨年11月よりもかなり値位置が高く、振れ幅も大きな状況のため、許容範囲と判断します)。
目先は5万3618円を割れると、はっきりとした上値、下値を切り下げる弱気パターンを作ります。値幅が大きくなっているうえに、はっきりとした弱気パターンを作るので、5万3618円を割れた後、すぐに値を戻しても弱気有利という見方になります。
緑の実線は、昨年11月4日から現在までが上値、下値を切り上げるジグザグのパターンとなって、11月4日高値の5万2636円前後の水準で押し目をつけて、再上昇を開始するパターンです。こちらの場合、上値、下値を切り上げるジグザグを経過した後の上げは、かなり強い上昇場面へ入ると考えられます。
しかし、その前に値幅が大きく、(5万3618円を割れて)はっきりとした弱気サインをつける動きになっていることを考慮すると、緑の実線の展開にはならず、5万2636円前後で押し目をつけても、下降途中の一時的な調整で終わると見た方が妥当だと言えます。
赤の実線は、2月26日高値の5万9332円が2025年4月以降の上昇の終点となるパターンです。日経平均株価は、25年4月以降の上昇の流れが終息すると、24年7月11日高値の4万2426円から25年4月7日安値の3万0792円までと同程度の値幅(1万1634円幅)の調整の動きへ入る公算です。2月26日高値の5万9332円が25年4月からの上昇の終点になるなら、今後は4万7698円前後まで下げると考えられます。
図1 日経平均株価(日足)と今後の展開

株探ニュース