話題株ピックアップ【夕刊】(1):リガクHD、ベイカレント、古河電
■リガクHD <268A> 2,036円 +130 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
リガク・ホールディングス<268A>は全体リスクオフ相場に逆行し続伸、2000円大台を回復した。X線分析装置で世界屈指の競争力を有するが、最先端半導体向けなどの製造工程で高水準のニーズがある。AIデータセンター向け記憶装置(ストレージ)として需要が沸騰しているSSD用NANDメモリーや、GPUとセットで配置される計算用保存メモリーHBM(高帯域幅メモリー)向けで、同社の商品競争力は極めて高い。SSD関連需要の取り込みは、業績絶好調のキオクシアホールディングス<285A>との取引に反映されるほか、爆発的なGPU需要と並行したHBM需要の拡大も同社の収益機会を高めている。26年12月期は営業16%増益を予想するが、27年12月期も2ケタの利益成長が有力視される状況下、足もとでは「需給要因から貸株市場経由のショートポジション解消(買い戻し)を促す動き」(中堅証券ストラテジスト)が指摘されている。
■ベイカレント <6532> 4,549円 +121 円 (+2.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ベイカレント<6532>が全般相場下落のなか逆行高。18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を660万株(自己株式を除く発行済み株数の4.34%)、または300億円としており、取得期間は4月15日から7月31日まで。なお、取得した自社株は全数を8月19日付で消却する。
■古河電気工業 <5801> 29,400円 +680 円 (+2.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
古河電気工業<5801>は全体相場がリスクオフに染まるなかで異色の逆行高を演じた。一時1000円を超える上昇で3万円大台を目前に捉える場面があった。AIデータセンター向けに光ファイバー需要が高水準で業績は絶好調に推移しており、26年3月期は会社側の期初見通しを上回り、営業利益は従来予想の530億円から560億円(前期比19%増)に上方修正。更に年間配当を120円から160円(前期実績は120円)に大幅増額し、マーケットにサプライズを与え株価水準を一気に切り上げた経緯がある。このファンダメンタルズ面での評価に加え、市場では「データセンター需要にとどまらず、電力網の老朽化対応などのインフラ再構築需要が世界的に高まっている」(中堅証券ストラテジスト)とし、この文脈で地政学リスクはむしろエネルギー自立を促すとの観点から、電力周辺企業には株価刺激材料となる面も意識されているもようだ。更に、米国ではポストAI半導体として、光通信分野に携わる企業に投資マネーの視線が向いており、こちらの切り口でも、光ファイバーや光コネクターなどの光部品で巨大市場のシェアを既に確保している電線大手は収益成長シナリオが描きやすい。
■松井証券 <8628> 978円 +22 円 (+2.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
松井証券<8628>が後場終盤にプラス転換。米ブルームバーグ通信が19日、松井が外部資本の受け入れに向け国内の複数の大手金融機関と協議を始めたことが分かった、と報じた。具体的な方法は今後詰めるとしている。
■TOA <6809> 1,814円 +20 円 (+1.1%) 本日終値
TOA<6809>は続伸。18日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を修正したと発表した。売上高予想を前回予想の545億円から553億円(前期比9.2%増)、最終利益予想を27億5000万円から32億5000万円(同37.3%増)に引き上げた。あわせて期末配当予想に業績連動配当3円を加え48円へ増額すると開示しており、これらを好感した買いが入った。国内販売が堅調であるうえ、海外セグメントについても為替レートが円安で推移していることから、売上高は前回計画を上回る。人的資本投資や研究開発投資といった投資優先順位を精査した結果、営業費用が増えたため営業利益予想は据え置いたが、為替差益や受取配当金の増加、当初見込んでいなかった法人税の税額控除の適用などにより最終増益幅が拡大する。年間配当予想は88円(前期実績は40円)となる。
■INPEX <1605> 4,700円 +25 円 (+0.5%) 本日終値
INPEX<1605>は3日続伸し連日の最高値更新となった。米原油先物相場は18日の時間外取引で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が一時、1バレル=100.55ドルに上昇し100ドルを突破した。イランのサウス・パルス・ガス田が18日にイスラエルからの攻撃を受け、イランはカタールの主要エネルギー施設を攻撃したと伝わった。18日の清算値は前日比0.11ドル高の96.32ドルだった。イラン情勢が悪化するなか、原油価格が上昇基調を強めておりINPEXや石油資源開発への買いが流入した。
■住友金属鉱山 <5713> 9,137円 -878 円 (-8.8%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が急落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物4月物は18日、前日比112.00ドル安の1トロイオンス=4896.2ドルと大幅下落した。時間外取引では4800ドル前後まで値を下げ、2月上旬以来、約1カ月半ぶりの水準に売られた。18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、政策金利は据え置かれたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見で早期利下げ期待が後退。これを受け、米長期金利が上昇し金利の付かない金には売り材料に働いた。金価格の上昇を背景に値を上げてきた住友鉱には売りが膨らんだ。
■日経レバ <1570> 47,260円 -3,590 円 (-7.1%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅反落。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されており、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期筋の参戦が活発化する傾向が強い。目先は日経平均が2000円超の下げとなるなどリスクオフに一気に傾いており、これに連動する形となっている。日米首脳会談を控え、政策面での手掛かりに期待する動きもみられたが、中東情勢の緊迫を背景とした原油市況の上昇などを嫌気した先物への売りに抗えず、足もとで投げ売りを誘っている。日経レバは直近2週間にわたり買い残が大幅に増加していたこともあり、そのぶん動揺も大きい。テクニカルでは日経平均よりも一足早く75日移動平均線を下抜ける形となっており警戒感が募っている。
■ジェイテクト <6473> 1,670円 -120 円 (-6.7%) 本日終値
ジェイテクト<6473>が急落。午後3時ごろに26年3月期の連結業績予想について、純利益を250億円から100億円(前期比27.1%減)に下方修正し増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。欧州自動車事業の譲渡に伴う損失を含む欧州における事業構造改革費用の発生を見込んだことなどが要因としている。
■日本製紙 <3863> 1,206円 -80 円 (-6.2%) 本日終値
日本製紙<3863>が3日ぶりに急反落。野村証券は18日、同社株のレーティングを3段階で最上位の「バイ」から真ん中の「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は1470円から1220円に見直した。同社は段ボール原紙や印刷用紙で値上げを進めているが、イラン情勢の緊迫化以降のエネルギー高が収益回復の逆風になるとし、27年3月期以降の営業利益予想を減額修正している。
株探ニュース