話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスペース、PowerX、キオクシア
■ispace <9348> 508円 +80 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
ispace<9348>はストップ高。8日の取引終了後、新たなサービスとして、スペースX<SPCX>が開発する「スターシップ」のペイロード(荷物)スペースを活用した月面輸送サービスの提供を決めたと発表しており、好感した買いが集まった。アイスペースはスターシップのペイロードスペースのうち500キロを確保し、国際的に販売する。契約総額は5000万ドル(約81億円)だった。
■ユニソルHD <7128> 2,477円 +258 円 (+11.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ユニソルホールディングス<7128>は後場急騰し、年初来高値を更新した。きょう正午ごろ、26年12月期の期末配当予想を前回予想の71円から151円(前期期末は71円)に増額すると発表しており、好感した買いが集まった。普通配当71円に、記念配当80円を上乗せする。同社経営統合時の母体であるフルサト工業及びマルカ(現ユニソル)が今年で創業・設立80周年を迎える。なお、年間配当予想は181円(前期は101円)となる。あわせて29年12月期を最終年度とする中期経営計画(27年12月期~)を開示した。29年12月期の売上高目標は1880億円(26年12月期計画は1650億円)、営業利益目標は60億円(同34億円)とした。株主還元は普通配当について、従来「DOE(株主資本配当率)3.5%以上」としていたが、新たな中計期間中は「DOE3.5%を下限とし、配当性向を100%とする」としており、これらも株価の支援材料となった。提供商材・ソリューションの付加価値向上による差別化で営業利益を11億円積み上げるほか、未攻略エリア・業界の開拓や既存マーケットの深耕、ビジネスモデルの効率化などを進める。
■パワーエックス <485A> 2,000円 +166 円 (+9.1%) 本日終値
パワーエックス<485A>が大幅反発。同社は大型蓄電池の製造販売を手掛けるグロース銘柄だが、株価は5月以降調整色を強め、5000円台から足もと2000円近辺まで下落した。米国とイランの停戦に関してトランプ米大統領が「終わったと思う」と発言したことを受け、8日に米原油先物相場が上昇。原油価格の高止まりは蓄電池の需要拡大につながるとの思惑がくすぶるなかで、PowerXに対しては値頃感を意識した買いが集まったようだ。AIデータセンター向けの蓄電池を生産するパナソニック ホールディングス<6752>も高い。
■キオクシア <285A> 77,860円 +5,990 円 (+8.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
キオクシアホールディングス<285A>が急反発。前日の米株式市場でNYダウは一時800ドルを超す下げとなったが、ナスダック総合株価指数は小幅に上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%を超す上げとなった。キオクシアと同業のサンディスク<SNDK>は6%超高で取引を終えている。エヌビディア<NVDA>のAI半導体「H200」について中国が国内企業の限定的な購入を容認する方針だと伝わったほか、ブロードコム<AVGO>の半導体についてアップル<AAPL>が300億ドルを超える規模の調達契約を締結したことが明らかとなり、半導体関連株への選好姿勢が強まった。9日の韓国総合株価指数(KOSPI)が上昇していることも相まって、キオクシア株に対して半導体関連株のモメンタムに追従する資金が流入。米投資ファンドのベインキャピタルが全保有株を売却したとの報道を受けながらも、株価水準の切り上げにつながったようだ。
■アドバンテスト <6857> 29,160円 +1,615 円 (+5.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
アドバンテスト<6857>が切り返し急。米エヌビディア<NVDA>のAI半導体「H200」を巡り、中国が国内企業による限定的な購入を容認する方針だと一部で報じられた。これを受けて8日の米株式市場でエヌビディア株は3%を超す上昇となり、200ドル台を回復している。エヌビディア関連と位置付けられるアドテストにおいても、報道は株価の刺激材料となったようだ。ディスコ<6146>も3日ぶりに急反発している。
■JX金属 <5016> 3,870円 +189 円 (+5.1%) 本日終値
JX金属<5016>が4日ぶりに急反発。野村証券は8日、同社株のレーティングを3段階で真ん中の「ニュートラル」から最上位の「バイ」に引き上げた。目標株価は4500円から4800円に見直した。光通信向け半導体材料の「インジウムリン(InP)基板」の生産能力を26年3月比で最大10倍に拡大する投資が決定された点を踏まえ、同証券では半導体材料の営業利益予想を大幅増額している。
■イチネンHD <9619> 2,299円 +93 円 (+4.2%) 本日終値
イチネンホールディングス<9619>が大幅反発。8日の取引終了後に、27年3月期の配当予想を中間・期末各40円の年80円から中間・期末各45円の年90年に増額修正したことが好感された。前期実績(80円)に対しては10円の増配となる。
■4℃ホールデ <8008> 2,060円 +60 円 (+3.0%) 本日終値
ヨンドシーホールディングス<8008>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2027年2月期の連結営業利益が40億円程度となる見通しであることがわかった」と報じられており、会社予想の36億円(前期比28.4%増)を上回るとの観測が好材料視されたようだ。記事によると、高級時計の中古販売が伸びるほか、主力の宝飾品ブランドも堅調で収益を押し上げるという。同社では7月10日に第1四半期決算の発表を予定しており、決算に対する関心が高まっている。
■ツルハホールディングス <3391> 2,360.5円 +66 円 (+2.9%) 本日終値
ツルハホールディングス<3391>は反発。8日の取引終了後、27年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上高が6368億8600万円(前年同期比2.3倍)、営業利益が242億2900万円(同94.3%増)だった。同社は2025年12月にウエルシアホールディングスと経営統合を実施。今後のマーチャンダイジング統一を見据えた商品部門の組織融合や新たなプライベートブランド(PB)「からだとくらしに、+1」の開発、既存PBの相互導入など、統合シナジー創出に向けた各種施策を進めている。3~5月はツルハグループ、ウエルシアグループともに大幅な営業増益で着地しており、材料視した買いが集まった。
■オムロン <6645> 5,866円 +147 円 (+2.6%) 本日終値
オムロン<6645>が堅調推移。グループのオムロンソーシアルソリューションズはきょう、日本信号<6741>などと連携し、日立製作所<6501>と東武鉄道<9001>が共同で推進する生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」を活用した国内の主な改札機と連携可能なウォークスルー型顔認証改札の仕組みを実現したと発表。今後の展開が期待されているようだ。この仕組みを活用することで、多くの鉄道事業者は既存の改札機に顔認証用のカメラを追加で設置し、「SAKULaLa」などとネットワーク接続するだけで、改札機を交換することなく、短期間かつ導入コストを抑えながら、ウォークスルー型の顔認証改札機に切り替えることが可能。都内初の事例として15日から東武東上線の池袋駅に導入されるという。
株探ニュース