来週の為替相場見通し=リスクオフ地合い続けば155円台も
来週のドル円相場は、日米の株価動向をにらみながらの展開となりそうで、投資家のリスク回避姿勢が続くようなら155円台に突入する可能性がある。予想レンジは1ドル=155円50銭~159円50銭。
3日投開票の米中間選挙で野党・民主党が躍進したことを受け、市場ではデータセンター建設など人工知能(AI)規制が強化されるとの警戒感が広がっている。また、今後の米議会運営がどうなるか分からず、いったんは後退した政治的不透明感も再び意識されているもよう。米株式相場の下落による米景気への影響を配慮し、米連邦準備理事会(FRB)が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを見送るとの思惑が強まれば、米長期金利の低下が進むとともにドル売りが入りやすくなるだろう。
ただ、10日発表の米10月消費者物価指数(CPI)や13日発表の米10月卸売物価指数(PPI)でインフレ圧力の根強さが示された場合は、FRBによる引き締め的な金融政策が意識されそう。リッチモンド地区連銀のバーキン総裁やクリーブランド地区連銀のハマック総裁などが利上げに前向きな姿勢を示していることもドルの支えとなりそうだ。加えて、中東情勢の不安定な状況が続いていることで、エネルギーの大半を輸入に頼る日本の貿易収支が悪化するとの懸念が円の重荷となりそうだ。
なお、来週に発表されるCPIとPPI以外の主な米経済指標は、9日に9月の卸売売上高、12日に前週分の新規失業保険申請件数と10月の中古住宅販売件数など。国内では9日に9月の景気先行指数・速報値、10日に9月の全世帯家計調査・消費支出と9月の貿易収支、12日に10月の国内企業物価指数が公表される。
株探ニュース