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エレマテック Research Memo(7):手元資金は329億円と潤沢、財務基盤は安定

特集
2023年6月16日 12時27分

■業績の動向

(4) 財務状況

エレマテック<2715>の2023年3月期末の流動資産は107,306百万円(前期末比1,689百万円減)となったが、主に現金及び預金の増加2,213百万円、受取手形及び売掛金の減少3,313百万円、棚卸資産の減少413百万円などによる。棚卸資産は15,354百万円と、第2四半期末の18,342百万円から減少し、ほぼ前期末のレベルに改善した。固定資産は6,606百万円(同270百万円増)となったが、主に有形固定資産の増加155百万円、無形固定資産の減少36百万円、投資その他の資産の増加151百万円による。この結果、2023年3月期末の資産合計は113,913百万円(同1,419百万円減)となった。

一方で、流動負債合計は46,530百万円(同7,579百万円減)となったが、主に支払手形及び買掛金の減少7,598百万円、短期借入金の増加689百万円などによる。純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上などによる利益剰余金の増加5,116百万円、為替換算調整勘定の増加824百万円などを受けて65,577百万円(同5,932百万円増)となった。この結果、2023年3月期末の自己資本比率は57.6%(前期末51.7%)となった。

(5) キャッシュ・フローの状況

2023年3月期における営業活動によるキャッシュ・フローは4,910百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前当期純利益の計上11,086百万円、減価償却費1,133百万円、売上債権の減少4,498百万円、棚卸資産の減少1,052百万円などで、主な支出は、仕入債務の減少9,075百万円、法人税等の支払3,140百万円などであった。

投資活動によるキャッシュ・フローは872百万円の支出となったが、主な支出は有形固定資産の取得(主に金型)860百万円、無形固定資産の取得58百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは2,299百万円の支出だったが、主に短期借入金の純増加による収入651百万円、リース債務の返済による支出371百万円、配当金の支払による支出2,580百万円によるものである。この結果、2023年3月期中の現金及び現金同等物は2,213百万円の増加となり、期末残高は32,966百万円となった。依然として手元資金は潤沢である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

提供:フィスコ

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