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マーケットE Research Memo(5):未整備の国内中古農機具市場で最大級のネットワークを形成へ

特集
2020年10月6日 15時15分

■事業領域の拡大

4. 農機具に関する戦略

2017年に開始した農機具の買取・販売が足元で大きく育ってきた。2020年6月期中古農機具買取販売は前期比で1.7倍となり、商材別売上高構成比12%(前期は7%)まで成長した。マーケットエンタープライズ<3135>はさらなる成長を目指し、2件の事業譲受を実施。2020年4月に(株)MEトレーディングを設立し、中古農機具の海外輸出を行う(株)旺方トレーディングより農機具事業を譲受したのである。旺方トレーディングは、販売実績80ヶ国を誇る国内最大級の農機具貿易商社であることに加え、農機具のメンテナンス・修理エンジニアが多数在籍している。また、2020年5月に(株)UMMを設立し、(株)アグリステージよりインターネットで中古農機具を売買する「JUM全国中古農機市場(後にUMMに改称)」を譲り受けたことも成長を押し上げることになる。JUMは流通総額12億円、累計登録726事業者、農家会員数4,849名を有する国内第3位の中古農機具マーケットプレイスである。

2社の事業譲受により、従来「高く売れるドットコム」で農家から買い取り、「ヤフオク!」など他社ECで販売するだけだった中古農機具だが、買取面で農機具店、販売面では輸出と自社マーケットプレイスと新たな流通ルートと流通量を獲得したことで、未整備の国内中古農機具市場において、国内最大級の農機具買取ネットワークを構築することになった。これを弾みに今後は、農家や農機具店からの買取を増やすとともに、輸出処理能力の向上や海外パートナーの開拓を強化することで、輸出の拡大に努める方針だ。現在は自社マーケットプレイスのシステム改修や認知度向上など基盤構築を優先する段階だが、将来的には越境ECの仕組みも構築する考えである。

全国のリサイクルショップが加盟するリユースプラットフォーム「おいくら」

5. 「おいくら」に関する戦略

2019年2月に事業継承した「おいくら」事業がいよいよ本格化してきた。「おいくら」は、全国リサイクルショップの集客支援プラットフォームである。「おいくら」を通じて、一般消費者である売り手は電話の問い合わせや買取査定(最大20店の買取価格を一括比較可能)で売りたいショップを探し、加盟ショップは問い合わせ情報をもとに売り手と接触して買い取ることができる、マッチングサービスになっている。売り手にとっては買取のチャンスが広がり、加盟ショップにとっては買取案件の確保というメリットがあるが、同社にも、運営するだけでなく、買取を依頼されたものの同社が扱いづらい商材を「おいくら」に流通させることができるというメリットがある。

しかし、これまで買取意欲の強い加盟店に送客されない、加盟店サイドで使い方がよく分からないといった課題があった。これを受けて2019年秋にシステムをリニューアルし、エリアを考慮したマッチングロジックへの改修や加盟店サポートチームの創設を実施し、2020年6月期第3四半期中に課題が解消、第4四半期の売上はV字回復となった。2021年6月期は「おいくら」経由の買取依頼が少ない、エリアによって買取依頼数に差が生じるといった新たな課題に対し、「高く売れるドットコム」との連携拡充やパートナー連携プログラムの開始、地域に依存しないマッチングシステムへの改修など、本格拡大に向けて先行的な施策を講じている。こうした施策が完了すれば、次はテレビCMなどマスマーケティングの強化などによって成長のアクセルを踏む考えで、買取依頼件数を2020年6月期の20万件から2021年6月期に40万件、早期に100万件に引き上げることを目指している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《NB》

提供:フィスコ

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