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デジハHD Research Memo(8):産業界全体でDXシナリオを実現する動きが加速

特集
2019年6月19日 15時38分

■今後の見通し

3.事業環境

デジタルハーツホールディングス<3676>を取り巻く環境であるが、2019年5月には行政手続きを電子申請に原則統一するデジタルファースト法が、衆院本会議で可決、成立した。また、政府はICTを最大限に活用し、サイバー空間とフィジカル空間(現実世界)とを融合させた取り組みにより、人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」を未来社会の姿として共有し、その実現に向けた一連の取り組みを更に深化させつつ「Society 5.0(ソサエティ5.0)」として強力に推進し、世界に先駆けて超スマート社会を実現していくとしている。

モノのインターネット(IoT)等によって様々なものをネットワーク化し、顧客や社会の課題解決に資する新たな付加価値を生み出す産業社会に向けて、政府における環境整備を含め、産業界全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)シナリオを実現する動きが加速するなど、市場環境が急速に変化・拡大している。ネットワークを介在するシステムや機器が様々な業界で増えることになるため、同社に対するシステムテスト、セキュリティ対策の需要は今後ますます拡大することが見込まれる。ゲームデバッグでは市場で確固たる地位を確立しているがゆえに、同社は需要が見込まれるシステムテストやセキュリティの分野においても成長が期待されることになろう。

Googleのゲーム・ストリーミング・サービス「Stadia(ステイディア)」はビジネスチャンス

また、エンターテインメント事業についても成長が見込まれる。アルファベット傘下のGoogle(グーグル)は3月中旬、ゲーム開発者向けの年次会議において、クラウド経由でビデオゲームを配信する新ゲーム・ストリーミング・サービス「Stadia(ステイディア)」を発表した。ステイディアでは、ブラウザー「Chrome(クローム)」を使って、スマートフォンやパソコン(PC)、テレビなどで瞬時にゲームを楽しむことができる。動画共有サイト「ユーチューブ」からも、ボタンをクリックするだけでゲームに切り替えることができるという。

これを可能とするのが、5G(第5世代移動通信システム)である。5Gは4Gの約10倍の伝送速度が可能になると言われており、この5Gの普及により「Stadia」のようなストリーミングサービスが誰でも何処でも楽しめるようになるのは明らかであろう。5Gによって高解像度かつ大規模マルチプレイに対応したソーシャルゲームが現れるとともに、ゲーム開発は複雑化してくることが考えられ、これに伴うデバッグサービス需要が拡大する。また、ソニーは5月に開催した経営方針説明会にて、次世代ゲームコンソール(PS5)に言及し、PS4 Proを圧倒する処理性能をアピールしている。大手ゲームメーカーの旗艦タイトルの発売も予想されるため、コンソール、モバイルいずれもデバッグサービス等の成長が見込まれる。

なお、グーグルのステイディアのローンチ予定は2019年中、まずはアメリカ、カナダ、イギリス、ヨーロッパの大部分からとなる。日本でのサービス時期は未定ではあるが、高額なゲーム機器がなくてもプレーできるようになり、人々のゲーム購入や楽しみ方を変える可能性があるため、ゲーム業界に新たな新規プレイヤーが参入することになる。さらに、世界がターゲットとなることから、ゲームメーカーの開発が加速するとともに、検証サービス・翻訳等の需要拡大が見込まれるだろう。調査機関による調査では、グルーバルゲーム市場の2018年-2021年のCAGR(年平均成長率)は9.3%、クラウドゲーム増加の2018-2026年のCAGRは27.2%との調査結果も出されている。そのため、エンターテインメント領域、エンタープライズ領域ともに成長市場であり、同社のビジネスチャンスも拡大することになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)

《ST》

提供:フィスコ

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