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フリービット Research Memo(3):ブロードバンド事業、過去最高業績のアドテクノロジー事業が事業の柱

特集
2018年1月10日 15時04分

■フリービット<3843>の事業概要

1. ブロードバンド事業

2018年4月期第2四半期の売上高は前年同期比15.3%増の5,649百万円、セグメント利益は同11.7%増の916百万円と2ケタの増収増益となった。ギガプライズのマンションインターネットの売上高が増加し、人件費の増加やイオンハウジング事業開始費用を補って増益を確保した。マンションインターネットに関しては、超大手ハウスメーカー複数社との協業開始により導入が加速しており、導入実績は累計で22.0万戸(前期末比2.9万戸増加)となった。営業利益率が16.2%(2018年4月期第2四半期)と高く、全社的にはキャッシュを生み出す“金のなる木”の位置付けにある。

2. モバイル事業

2018年4月期第2四半期の売上高は前年同期比15.3%減の4,420百万円となった。減収の要因としては、SIMの初期発行が減少したこと、前年にトーンモバイル向けスマートフォン端末の一時的な売上げが大きかったこと等が挙げられる。モバイル事業は、顧客であるMVNO事業者の経営戦略から影響を受けるため、事業環境は不透明な面がある。粗利率のより高いB2Cサービス(DTI SIMやトーンモバイル)及びソリューションサービス(モバビジ、freebit cloud security SIMなど)を成長させて収益構造の改善を目指す。2017年9月にはDTI SIMのプレフィックス型音声通話オプション“おとくコール”の提供を開始した。

3. アドテクノロジー事業

2018年4月期第2四半期の売上高は前年同期比3.5%増の7,976百万円、セグメント利益は同26.1%増の735百万円と売上高、利益ともに上半期の過去最高を記録した。増益の要因としては、フルスピードグループの売上増加に伴う粗利増、貸倒引当金繰入額減少による利益増が挙げられる。注力している独自の広告運用総合プラットフォーム「AdMatrix」は新たに動画機能及び独自データ確保により更なる進化を遂げており、DSP※1国内No.1の地位を確実なものにしている。アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)※2であるアフィリエイトプラットフォーム「afb」※3は、その独自の機能が評価されメディア利用満足度No.1を獲得し継続して事業を拡大している。2018年1月にはアフィリエイトとの親和性が高い台湾市場に進出するために支社を設立する予定だ。

※1 Demand Side Platform

※2 成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダー。

※3 約55万を超えるパートナーサイトをネットワーク化。PCのノウハウを生かし、タブレット・スマートフォン・モバイルでもサービスを展開している。旧名称は「アフィリエイトB」。

4. クラウド事業※

2018年4月期第2四半期の売上高は前年同期比11.1%減の904百万円と減収、セグメント利益は同94.8%減の6百万円と大幅な減益となった。レガシーサービスの整理が続くなか、グループ内の子会社を吸収合併に伴う按分費用が増加したことが減益の要因である。

※クラウドとは、ソフトウェア等をネットワーク越しに利用者に提供する仕組みや、そのデータが蓄積・運用されているデータセンターやサーバー群の総称。このうちパブリッククラウドとは、インターネットから誰でも利用できるようなサービスやシステムを言う。一方、プライベートクラウドとは、大企業などが自社ネットワーク上で利用するためのサービスやシステムを言う。そして、ハイブリッドクラウドとは、その両方を組み合わせたもので、それぞれの長所を組み合わせることでセキュリティ管理やコスト管理を向上させることができる。

5. ヘルステック事業

2018年4月期第2四半期の売上高は529百万円、セグメント損失は490百万円となった。同社は2016年9月に薬局総合ポータルサイト「EPARKくすりの窓口」の運営を始めとする薬局業界に特化した様々なサービスを展開するEPARKヘルスケアの株式を取得し(議決権所有率47.5%)、連結子会社化した。2017年2月にはフリービットEPARKヘルスケアに社名変更し、「ヘルステック事業」という事業セグメントとしてスタートさせた。

事業構想としては、エンドユーザー(患者)と調剤薬局をつなぐメディア・プラットフォームを同社の技術力で進化させ、エンドユーザーへ情報提供や利便性の高い予約・配送サービス等を行うというものだ。収入モデルは、メディアとしての広告収入、患者送客に伴う手数料、予約システム利用料など多様である。エンドユーザー(患者)向けのサービスとして手掛ける無料アプリ「EPARKお薬手帳」は、薬局の受取予約・服用アラーム・お薬情報の登録などの利便性の高い機能が話題を呼び、マスメディアでの露出も手伝い、累計18万ダウンロード(2017年10月)を突破し、同種のアプリではNo.1の実績である。薬局での予約件数も右肩上がりであり、1店当たりの予約件数も増えていることから調剤薬局からも期待が大きくなっている。先行投資の最中ではあるが、2017年11月には単月黒字を達成した。2018年4月期下期単独での黒字化もみえてきた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《MW》

提供:フィスコ

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