決算発表予定日 2024/05/15
3858東証S信用
業種 情報・通信業

ユビキタスAI 株価材料ニュース

513
+4
+0.79%
業績
(15:00)
PTS

500

(18:45)
株価は20分ディレイ

明日の株式相場に向けて=半導体とAIが奏でる大相場の序曲

市況
2024年2月26日 17時00分

3連休明けとなった26日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比135円高の3万9233円と続伸。前週22日に800円超の大幅高で、1989年の大納会以来34年2カ月ぶりとなる史上最高値を更新した日経平均だが、きょうも臆することなく上値が買い進まれた。年初からの上げ足が鮮烈で日本株優位論が再燃しているが、冷静にみればNYダウのみならず、独DAXや仏CAC40も最高値圏を走っており、世界的な株高局面に日本も乗っているという構図だ。34年前に形成したバブルの頂(いただき)では日経平均ベースのPERは62.6倍、PBRは5.7倍弱だった。これが前週末時点ではPER16.3倍、PBR1.5倍弱とフローとストック両面の切り口で比べようもなく割安水準にある。特にPBRは依然としてデフレに片足を突っ込んだような状態だ。銘柄によってはバブル的な株価形成をみせているものもあるが、総じてみれば水かさは低い。刮目すべきは1989年末当時の日米の長期金利で、米10年債が何と7.9%。国内10年債利回りも5.7%強あったが、今は見ての通り1%未満で、日銀のマイナス金利政策解除がいつになるかで喧々囂々(けんけんごうごう)と意見が飛び交う、まるで異次元空間である。

きょうは半導体主力株は上昇一服となったが、今後は徐々に中小型株に投資マネーの矛先が向くことが予想される。穴株的素地を持つ半導体関連銘柄をいくつかピックアップすると、以前にも取り上げたが、 半導体製造装置向けコリオリ流量計や熱式質量流量計を手掛けるオーバル<7727>や、半導体マスクを設計から製造まで一貫生産する隠れニッチトップの竹田iPホールディングス<7875>などが挙げられる。更に半導体製造装置用デバイスを主力とするエレクトロニクス商社の栄電子<7567>は今3月期業績予想を上方修正、足もとの収益環境は明らかに風向きが変わっており、来期の本格回復に期待が募る。

このほか、有機合成薬品工業<4531>はマークしておく価値がありそうだ。医薬中間体や食品向けアミノ酸で実績が高いが、真骨頂といえるのはエレクトロニクス分野で半導体分野に重心を置く。特に同社が製造する有機ケイ素化合物はシリコンウエハーなど半導体製造の現場で重要な役割を担う。PER・PBRの割安さと300円近辺の値ごろ感もポイント。目先動意含みだが上値の伸びしろは大きそうだ。

そしてきょうは日経平均の上値は重かったものの、グロース市場の上昇率が際立った。原動力となっているのは AI関連株への人気である。FRONTEO<2158>が急動意、Laboro.AI<5586>は前週22日に続き連日のストップ高人気で昨年12月1日以来となる4ケタ大台乗せを果たした。

プライム市場でもブレインパッド<3655>が急騰、ユーザーローカル<3984>も値を飛ばすなどAI関連のシンボルストックに太い投資資金が流れ込んでいる。このほかプライム銘柄では政府クラウドの中核企業の一角で、生成AI向けGPUクラウドサービス参入でがぜん耳目を集めたさくらインターネット<3778>が糸の切れた凧のような上昇パフォーマンスを演じた。当欄で継続フォローしてきたフィックスターズ<3687>も連日の大幅高で1900円台まで駆け上がり、いよいよ上場来高値を視界に入れつつある。これらの動きを仮にAIバブルと定義づけたとしても、現状はまだ5合目にも至っていないはずだ。

とはいえ、急騰中の銘柄に乗るのはリスクもある。スイングトレードで資金をマーケットに寝かせるのであれば、初動のAI関連株に照準を合わせる方が期待値の高い投資戦略といえる。チェックしておきたい銘柄では、製造現場におけるDX化推進のためのAIソリューションを標榜するユビキタスAI<3858>。また、足もと急動意してしまったが、マーケティングDXツール「AIアナリスト」を戦略商品とするWACUL<4173>も押し目買い対象として注目。更に行動情報を分析しマーケティングに生かすAIエンジンを開発したシルバーエッグ・テクノロジー<3961>なども投資対象として面白い存在となる。

あすのスケジュールでは、朝方取引開始前に1月の全国消費者物価指数(CPI)が開示される。また、午前中に5年物クライメート・トランジション国債の入札が予定されている。海外ではハンガリー中銀が政策金利を発表するほか、1月の米耐久財受注額、12月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、2月の米消費者信頼感指数などにマーケットの関心が集まる。(銀)

出所:MINKABU PRESS

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる