決算発表予定日 2024/05/14
4118東証P貸借
業種 化学

カネカ 株価材料ニュース

3,990
+55
+1.40%
業績
(15:00)
PTS

取引時間外 (ー)
株価は20分ディレイ

東条麻衣子:プラスチック削減テーマ株に注目【FISCOソーシャルレポーター】

市況
2018年7月11日 16時52分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家東条麻衣子(ブログ「株式注意情報.jp」、ツイッター:@kabushikichuiを運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----

※2018年7月11日9時に執筆

プラスチックゴミによる環境汚染を懸念する各国の動きが加速しています。

欧州委員会はプラスチック製の使い捨て容器(ストロー・マドラー・めん棒など)10品目を禁止する意向を発表していますし(施行開始までは3~4年と見られているようです)、オーストラリアでは使い捨てレジ袋を禁止に、インドでも25州で使い捨てプラスチックの禁止を州法で制定し罰金を命じる事例もでているなど英国・フランス・中国・オランダ・ケニアなど数十カ国でプラスチック製品の禁止やマイクロビーズの禁止の波が広がっています。

この動きを受けて、米国コーヒーチェーン大手のスターバックスは2020年までにプラスチック製の使い捨てストローの使用を世界中の店舗で廃止することを発表。資生堂は、ロレアルなどと協力してプラスチック容器の代わりに詰め替えパックの普及に乗り出しています。

日本ではまだ本格的な使い捨てプラスチック製品の規制は無いものの、プラスチックごみの規制に関連する銘柄は、世界の動きとともに今後大きな注目テーマになる可能性がありそうですから注目しておいても良いかと思います。

■味の素<2802>

トウモロコシ由来のポリ乳酸やサトウキビ由来のポリエチレンなど植物由来のバイオマスプラスチックを使用した包装設計を活用。

■クラレ<3405>

欧州の認証機関Vincotteにてバイオマスプラスチックの認証を取得しており、バイオマス由来のバリア材料フィルムを日本市場で展開。

■三菱ケミHD<4188>

自然界の土中の微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解される成分解性プラスチック(PBS)を製造・販売している。

■凸版印刷<7911>

基材フィルムの片面に溶融したバイオマスPEを薄くコーティングする押し出しラミネート技術を紙コップ原始に応用。バイオマスプラスチックを使用した製品シリーズを販売。

■カネカ<4118>

欧州の認証機関Vincotteにてバイオマスプラスチックの認証を取得しており、100%植物性のバイオプラスチックを欧州地域のプラスチック袋用途を中心に市場開拓を進めいている。

■日本製紙<3863>

木を構成する繊維をナノレベルまで細かくほぐすことで生まれるバイオマス素材(セルロースナノファイバー)でプラスチック成形容器、タイヤ、ゴムロール、パッキンなどを製造。キャップ付き紙容器の供給量は19年3月期、前期比5倍に増加する見込み。

他にも、ユニチカ<3103>、帝人<3401>、東レ<3402>などが挙げられる。

今後も世界でプラスチックごみに対する規制強化の動きは続くでしょうし、日本においても資生堂などの動きを筆頭にプラスチック容器削減の動きは広がることが予想されます。

先に挙げた銘柄群は、原油価格の上昇を受け、原料価格の高騰を懸念される化学や紙・パルプセクターのものが多く、全体的に株価は軟調に推移しているものが多いようにも見えますが、テーマとして考えると今後注目を集めることがあるかもしれないと個人的には思っております。

----

執筆者名:東条麻衣子

ブログ名:株式注意情報.jp

《HT》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる