マザーズ指数の下げ顕著、高PERの時価総額上位銘柄が軒並み安
東京株式市場では日経平均が後場一段安で500円を超える下げとなったが、中小型株の宝庫であるマザーズ市場の下げはひと際目立つ展開で、下落率で一時2.5%を超え日経平均を上回っている。米国では長期金利上昇を警戒して高PERのグロース株が売られる展開となっており、東京市場でも成長期待を拠りどころに買われていた中小型株に不利な流れとなった。東証マザーズ市場の時価総額上位銘柄では、東証1部への市場変更が決まったJMDC<4483>は買われたものの、マザーズで時価総額首位のメルカリ<4385>をはじめ、フリー<4478>、ビジョナル<4194>、JTOWER<4485>、Appier Group<4180>、弁護士ドットコム<6027>など主力どころが軒並み安となっている。市場では「目先は高PER銘柄(赤字企業も含む)は、米長期金利の上昇傾向が強まるなか、東京市場でも売りのターゲットにされやすく、モメンタムで買われて高値圏にある銘柄は要注意となる」(中堅証券アナリスト)という声も出ている。
株探ニュース