東証マザーズ指数切り返し急、新規公開株不調で時価総額上位銘柄に資金還流
東証マザーズ指数が切り返し急となっている。ここ個人の投資マインドが冷え込むなか同指数は1000大台を割り込み、週明け20日には終値で948.28まで売り込まれ年初来安値をつけたばかりだったが、足もと自律反発狙いの買いが優勢となっている。市場では「今月はIPOラッシュということもあり、マザーズ市場から資金が吸収され需給悪に陥るとの思惑が強まっていた。しかしフタを開けてみるとIPO銘柄の人気離散が激しく、その反動でマザーズの時価総額上位銘柄を中心にリバウンドを取りに行く動きが反映された」(ネット証券マーケットアナリスト)という。きょうは6社が新規公開されたが、そのうち4社が公開価格割れという状況。セカンダリー狙いの投資マネーがビジョナル<4194>やJTOWER<4485>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>、セーフィー<4375>、弁護士ドットコム<6027>といった銘柄にシフトされ、マザーズ指数の上昇に反映されている。ただ、テクニカル的には自律反発の領域に過ぎず、「1100近辺に位置する75日移動平均線までの戻りは期待できない」(同)との見方が示されていた。
株探ニュース