ラクオリアがカイ気配スタート、久光薬とライセンス契約を締結し21年12月期業績予想を上方修正
ラクオリア創薬<4579>がカイ気配スタートとなっている。20日の取引終了後、同社が創製した新規ナトリウムチャネル遮断薬RQ-00350215に関するライセンス契約を久光製薬<4530>と締結したと発表し、あわせて業績予想を上方修正したことが好感されている。
今回のライセンス契約締結により、ラクオリアは久光薬に同化合物の全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権を供与する。ラクオリアはその対価として久光薬から契約一時金6億円を受領するほか、開発段階に応じたマイルストンとして最大で約30億円を受け取る可能性がある。また、同化合物を含有する医薬品の承認販売に至った場合、販売ロイヤルティーとして1ケタ代後半の料率のロイヤルティーのほか、販売額に応じた販売マイルストンとして最大で百数十億円を受け取る権利を得るとしている。
これに伴い21年12月期の連結業績について、売上高を22億4600万円から27億9800万円(前期比2.5倍)へ、営業利益を6100万円から7億700万円(前期4億8600万円の赤字)へ、最終利益を1億1800万円から7億5000万円(同6億600万円の赤字)へ上方修正した。久光薬とのライセンス契約による影響に加えて、前臨床試験を含む委託試験などの研究開発費が翌期にずれ込んだことなどが寄与する。
株探ニュース