ヘリオスが続伸、国立がん研究センターとがん免疫細胞療法に関する共同研究契約を締結
ヘリオス<4593>が続伸している。10日の取引終了後、国立がん研究センターと他家iPS細胞由来遺伝子編集NK(ナチュラルキラー)細胞(eNK細胞)を用いたがん免疫細胞療法に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感されている。
同社と国立がん研究センターは20年にeNK細胞が抗腫瘍効果を発揮する固形がんの特徴を明確にすることを目的とした共同研究を開始。21年には共同研究の成果として、複数のがん種(膵臓がん、乳がん、肺がん、中皮腫)に由来する患者腫瘍組織移植片(PDX)において、eNK細胞が認識する標的タンパクの発現を確認した。今回締結した共同研究契約では、次のステップとして国立がん研究センターが保有するPDXを用いてeNK細胞の抗腫瘍効果などの評価を行う予定としている。
同時に第1四半期(1~3月)連結決算を発表しており、売上高1100万円(前年同期比15.4%増)、営業損失14億2900万円(前年同期14億500万円)、最終損失14億6000万円(同10億2900万円)だった。22年12月期通期業績予想は非開示としている。
株探ニュース