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コニシ Research Memo(4):近畿鉄筋コンクリートの復調もありM&A費用を吸収して増収増益

特集
2018年7月18日 15時09分

■コニシ<4956>の業績動向

(2) 土木建設事業

土木建設事業の売上高は27,344百万円(前期比19.0%増)、営業利益1,959百万円(同13.4%増)と堅調であった。買収した角丸建設の売上高(2,888百万円)、営業利益(約200百万円)が第2四半期(7月)から加算されているが、M&Aの関連費用(約150百万円)やのれん代(約130百万円)を計上したことから営業利益は1,959百万円(同13.4%増)となった。各子会社の状況は以下のようであった。

a) コニシ工営:売上高1,308百万円(同1.5%増)

上期は受注がやや低迷したが、下期に挽回し通期では増収を確保した。

b) 近畿鉄筋コンクリート:売上高1,769百万円(同73.8%増)

2017年3月期に発生した不採算工事や工事進捗の遅れなどからは完全に回復し、通常ペースとなった。この結果、前期比では大幅増収となった。

c) ボンドエンジニアリング:売上高9,157百万円(同5.5%増)

インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が堅調に推移したことから順調に推移し、増収・増益を達成した。

d) コニシ 土木用:売上高1,906百万円(同0.9%増)

道路床板補強用に好調に推移し増収となったが、会社としては、市場全体の環境から2ケタの増収が可能であったと見ており、必ずしも満足いく結果ではなかったようだ。

e) コニシ 建設用:売上高10,865百万円(同2.2%増)

建築用シーリング材が大幅増となったが、建築補修用、外壁剥落は減少し、増収率は小幅にとどまった。この部門も、会社としての計画を若干下回ったようだ。

化成品事業では塗料、電子・電機は低調ながら化学工業向けが伸びをけん引

(3) 化成品事業

化成品事業の売上高は52,959百万円(同3.4%増)、営業利益は662百万円(同55.1%増)となった。

a) 自動車:売上高16,101百万円(同0.6%増)

シリコーンが増加したが、ウエハが減少し、売上高はほぼ前期並みとなった。

b) 化学工業:売上高8,086百万円(同12.4%増)

樹脂原料が大幅増となり、売上高は2ケタの増収となった。

c) 電子・電機:売上高6,078百万円(同1.5%増)

上期はLED関連の大手顧客が、生産を中国へ移管したことの影響を受け、減収となったが、下期にその他顧客向けが好調に推移したことから、通年では増収を確保した。

d) 塗料:売上高4,374百万円(同9.4%減)

建築用、自動車補修用塗料が低調だった。同社が商品を納めているのは2番手グループの塗料メーカーが多いため、これらの需要先自体が業界内においてやや低迷していることが要因。新しい商品を開発し提案していけば売れる可能性もあるので、このような商品開発を急いでいる。

e) 丸安産業:売上高12,862百万円(同4.7%増)

主力のコンデンサー向け電材や薄膜用(主にレンズ用等)が好調に推移して増収となった。

(4) その他事業

不動産賃貸業が中心。売上高101百万円(同56.3%減)、営業利益52万円(同14.5%増)であったが、金額が少ないため全体に与える影響は小さい。

3. 角丸建設の買収について

同社は、静岡県藤枝市にある角丸建設(年間売上高約50億円、同経常利益2~3億円)を4,460百万円で買収したが、半分を自己資金、残り半分を長期借入金で賄った。この買収で、のれんが910百万円発生したが、5年間で償却する予定である。決算上は、2018年3月期の第2四半期(7月)から連結されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《TN》

提供:フィスコ

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