デクセリアルズ<4980>の戻り歩調に注目したい。同社は、スマートフォン（スマホ）などのディスプレーに使用される部材を主に扱う企業で、ソニーケミカルを前身とする。１８年３月期の連結業績見通しは、売上高７００億円（前期比１１．８％増）、経常利益６４億円（同２．２倍）と利益のＶ字回復を予想している。

主力製品には、ディスプレーのガラス基板と、ディスプレー駆動用のドライバＩＣを接続する際などに用いられる異方性導電膜（ＡＣＦ）というテープ状の接着剤などがある。今後は、スマホの高機能化などにより、端末１台当たりの同社製品の売上高拡大が期待できる。また、車載用ディスプレー向けの反射防止フィルムの成長期待も大きい。

株価は、１月１５日に昨年来高値の１６２４円をつけて以降、全体相場が下落局面となったこともあり、２月１４日には１２９９円まで急降下したものの、その後は反転上昇基調が鮮明となっており、戻り相場に期待が持てそうだ。（朱）

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）

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