日製鋼が急騰、自動車生産回復やEV化を背景に23年3月期は連続大幅増益見通し
日本製鋼所<5631>が急騰している。子会社による検査データの不適切行為が判明したことで株価は9日にストップ安となるなど急落していたが、この日は前日に発表された決算が好感され大きく買われている。11日の取引終了後に発表した22年3月期の連結経常利益は前の期比56.4%増の167億7200万円だった。続く23年3月期も前期比31.2%増の220億円に拡大する見通しを示している。
今期は産業機械事業で電気自動車(EV)化の流れを背景とする車載用リチウムイオン電池素材の需要拡大に加え、自動車分野における設備投資の再開による成形機の需要回復を見込んでいる。なお、子会社の不適切行為による影響を合理的に算定することが困難であるため、最終利益と配当の予想は未定とした。
株探ニュース