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アドバネクス Research Memo(6):2018年3月期第2四半期は、回復に転じる

特集
2018年1月22日 15時36分

■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期の業績概要

アドバネクス<5998>の2018年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比14.7%増の10,065百万円、営業利益が同62.7%増の137百万円、経常利益が同114.0%増の160百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が60百万円と黒字転換した。売上高は、自動車向けが拡大したほかインドネシア子会社が今期から連結対象になったため増加。営業利益は、先行投資・人員増及び新興国の人件費高騰などによる固定費の増加やインドネシア子会社のリサイクル材売却を下期にまとめて行うことにしたものの、増収効果により大幅に回復した。営業外費用に計上される為替差損が減少したこともあり、経常利益の伸びが営業利益以上となった。

(1) 所在地別動向

2018年3月期から地域別本社費負担額を変更した。研究開発だけでなく、海外生産品の試作や量産技術確立を日本で行うことなどを考慮した。2018年3月期第2四半期における変更は、日本が159百万円減、米州が34百万円増、欧州が26百万円増、アジアが99百万円増となった。

日本の所在地別売上高は、自動車向けが好調で前年同期比2.8%増加した。同セグメント利益は、296百万円の損失から63百万円の損失と損失額が232百万円縮小したが、そのうち159百万円は本社費負担額の変更による。埼玉工場の固定費増加が、減益要因となった。米州は、売上高が同22.6%伸びた。自動車向けが増加したほか、新工場も売上高増加に寄与した。セグメント利益は、前年同期の53百万円の損失から128百万円の損失に拡大した。固定費・人件費が増加した上、本社費の負担が増えた。欧州は売上高が横ばいだったものの、本社費負担増加を吸収し、セグメント利益は、同37.5%増の96百万円となった。航空機器向けは一時的な停滞に陥ったが、医療向けの売上高が増加した。アジアは、自動車・OA向けが好調なことに加えて、インドネシア子会社が連結化されたため同30.4%の増収を達成した。一方、固定費・人件費の増加、リサイクル材売却収入の回収が遅れ、本社費負担額変更により、セグメント利益は、前年同期の356百万円から236百万円へと33.6%減少した。

(2) 市場別動向

2018年3月期第2四半期の自動車向け売上高は、前年同期比32.2%増加した。売上高構成比は、前年同期比6.2ポイント増の46.7%へ上昇した。2番目に大きいOA機器は、前期まで同社部品を不要とする設計の変更などを受け急減したが、その影響もなくなり、前年同期比8.5%の増加となった。医療機器は、同7.7%の伸びとなった。インフラ・住設機器は、同40.6%と急伸し、半期の売上高が5億円を突破した。AV・家電は、同5.0%の増加であった。一方、情報通信機器は、アジアのスマートフォン向けがなくなり、同25.1%減少した。航空機器は、メーカーの生産が停滞し、同14.6%減少した。

2. 財務状況

2018年3月期第2四半期末の総資産は、19,825百万円と前期末比1,077百万円増加した。流動資産が697百万円増加し、固定資産が379百万円増えた。流動資産は、増収により受取手形及び売掛金やたな卸資産が増加した。負債の部では、有利子負債が695百万円増加した。2018年3月期第2四半期の設備投資額は、減価償却費の461百万円を上回る762百万円となった。通期予想では、減価償却費が954百万円、設備投資が2,516百万円を計画している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《MH》

提供:フィスコ

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