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MSOL Research Memo(5):PMO支援専門会社として培ってきた豊富なナレッジとノウハウ、人材を強みに成長

特集
2022年8月18日 15時15分

■会社概要

3. 競合状況と強み・特長

マネジメントソリューションズ<7033>の強み・特長は、PMO支援専門会社という独自の事業モデルを生かして確立した戦略的ポジショニングにあると言えるだろう。

日本においてPMO支援事業を専門的に展開している企業は、ここ数年で未上場企業などが出てきてはいるものの、同社の脅威とはなっていない。また、上場企業ではSHIFT<3697>やシグマクシスHD<6088>なども手掛けているが、今のところ現場レベルでは競合していないようだ。これは、同社が独自性の高いビジネスモデルをPMOの普及草創期から展開し、豊富な実績によって確固たるブランド力を構築してきたことが背景にあると見られる。また、競合先としてコンサルティング企業やシステムインテグレータ、顧客企業自身が想定されるが、いずれのケースでも専門事業者と兼任担当者という大きな差があり、脅威となるリスクは低いと弊社では見ている。

(1) コンサルティング企業

主要な競合相手の1つであるコンサルティング会社は、コンサルタントとしてのキャリアが中心で、PMOの実行支援の領域では必ずしも経験が豊富というわけではない。コンサルタントとPMOプロフェッショナルとでは求められる資質やスキルも異なる。結果的に、コンサルティング企業においてはPMO支援の人材が不足(もしくは、“十分ではない”)という状況となっている。また、営業体制の項で述べたように、同社のようにPMO支援の専門企業として顧客企業に100%寄り添って業務に臨むのと、コンサルティングの後工程という位置付けで臨むのとでは、“温度差”的なものが生じる可能性は十分あると弊社では考えており、PMO支援専門企業の強みであるとも言える。

(2) システムインテグレータ

企業においてITシステムの開発・導入に関するプロジェクトは数多い。この領域ではシステムインテグレータ(いわゆる、SIer(エスアイアー)と称される事業者)もまた競合相手となる。ITシステムに関してはコンサルティング(提案)だけでなく実際にシステムが稼働して初めて意味を成すことが多いためだ。この点に関してはコンサルティングとの競合と同じことが当てはまる。SIer業界においてはエンジニアとしてのキャリアが中心で、PMO支援について豊富な知識・経験を有する人材は限られている。なお、IT領域との関係については後述する中期成長戦略において、「MSOL Digital」という形で動き始めている。

(3) 顧客企業

顧客企業自身がPMOを運営するケースは、同社の事業機会が減少するという点では競合関係に当たると言える。顧客企業が自社でPMOを運営すれば直接的なコスト削減につながるように見えるため、こうした傾向が増えていくことは充分想定し得る。しかしながら、一般的にプロジェクトマネージャーに部長・課長クラスの人材が投入されるように、PMOの役割を担う事務局の立場には部員・課員が配置されることは想像に難くない。彼らは日常業務も持っておりPMOに専念できるわけではなく、PMO支援の知識・スキルの点でも専門事業者のPMOプロフェッショナルに比べて低いケースが多い。また、PMO支援専任のスタッフを自社で抱えるという選択肢は、同社のような専門企業にアウトソースする以上にコスト高になる可能性があるため、その可能性は低いと考えられる。実際、米国ではPMOのアウトソーシング市場が拡大基調にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

提供:フィスコ

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