決算発表予定日 2024/11/14
6191東証P貸借
業種 サービス業

エアトリ 株価材料ニュース

1,041
+17
+1.66%
業績
(15:00)
PTS

1,031.6

取引時間外 (17:04)
株価は20分ディレイ

明日の株式相場に向けて=風光る「テーマ株繚乱の3月」

市況
2023年3月1日 17時00分

名実ともに3月相場入りとなった1日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比70円高の2万7516円と続伸。きょうは月初で機関投資家のリバランスの買いが入りやすいという背景はあったが、前日の米国株市場でNYダウが後半下げ足を強め、ほぼ安値圏で引けたことを考慮すれば、想定以上に強い地合いだったともいえる。前日は方向感の定まらない“中空を漂うような”地合いと表現したが、きょうは趣きが異なった。日経平均の上げ幅こそ限定的だったものの、全体を俯瞰してダイナミズムが感じられる相場だった。

月替わりでにわかにテーマ買いの動きが活発化している。これまで通り低PBR株の水準訂正高に向けた思惑を底流に、材料性のある中小型株への投資資金流入が目立つ。きょうは日経平均株価が朝方安く始まったのだが、前場中ごろから戻り足を強め、後場もこの日の高値圏で頑強に売り物をこなした。先物絡みのインデックス買いはあまり観測されず、そのため全体指数の上げ幅こそ限られたのだが、個別株ベースでは上値を積極的に買い進む動きが顕在化した。

東京市場に上昇気流が発生したのが10時半ごろ。2月の中国製造業・非製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を受け地合いが変わった。製造業、非製造業いずれも好不況の分水嶺となる50を超え、事前予想も大きく上回り中国景気の回復色を映した。特に注目されるのは非製造業PMIの方で、56.3と約2年ぶりの高水準となった。市場関係者によると「ゼロコロナ政策の解除がカンフル剤のように効いており、サービス価格の上昇が米国と同様に、中国でも顕著となっている。リベンジ消費でホテル需要など沸騰している状態」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

中国では、来週5日に開幕する全国人民代表大会で新たな景気対策が打ち出される可能性も取り沙汰されている。きょうは東京市場でも、中国のインフラや設備投資に関連した銘柄群に買われるものが目立った。コマツ<6301>や日立建機<6305>などの建機株やオークマ<6103>やSMC<6273>、安川電機<6506>、ファナック<6954>といった機械株、このほか日本製鉄<5401>をはじめとする鉄鋼株などの上昇も中国景気を意識したものと思われる。当欄で1週間ほど前に低PBR銘柄の水準訂正候補として取り上げた建設用クレーンの加藤製作所<6390>も中国向け案件の収益貢献度が高く、この流れに乗る形で上げ足を加速させた。

一方、政府が中国訪日客に対する水際規制緩和を表明したことで、インバウンド 関連株に改めてエンジンがかかった。きょうは、エアトリ<6191>や旅工房<6548>など旅行関連株の一角が人気化したが、今後はその一歩先を見据えホテル関連株などにも着目しておきたい。ワシントンホテル<4691>や京都ホテル<9723>のほか、ツカダ・グローバルホールディング<2418>などが有力候補となる。更にインバウンドの裏テーマとして人手不足が課題となっている。アルバイトの採用代行を行うツナググループ・ホールディングス<6551>は押し目買い対象としてマークしておきたい。

このほか、きょうは半導体 関連にも物色の矛先が向いた。先端半導体分野をフィールドとする半導体新会社ラピダスの動向にマーケットの関心が高い。前日に半導体新工場を北海道千歳市に建設することを正式発表、5兆円規模の投資を行うとのことで関連企業は色めき立っている。半導体工場のシステム開発や保守を手掛けるティアンドエス<4055>はキオクシア関連の実績が豊富だが、今後ラピダス関連としても頭角を現す可能性を内包している。また、超高精度エックス線集光ミラーに加え、次世代半導体向け研磨装置の開発に成功したジェイテックコーポレーション<3446>も再び上値余地が意識されそうだ。

引き続き低PBR銘柄の循環物色も活発である。PBR0.4倍台のエムケー精工<5906>や、同0.5倍台のJMACS<5817>などは食指の動くチャートだ。

あすのスケジュールでは、22年10~12月期の法人企業統計、2月のマネタリーベース、2月の消費動向調査など。また、10年物国債の入札も予定されている。海外では1月の豪住宅着工許可件数、1月のユーロ圏失業率、2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、22年10~12月期の米労働生産性指数(改定値)などが発表される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年03月01日 17時30分

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる