ミネベアが急伸し年初来高値更新、日立のパワー半導体事業買収を評価
ミネベアミツミ<6479>が急伸し、年初来高値を更新した。前営業日の2日取引終了後、日立製作所<6501>からパワー半導体事業を買収すると発表しており、評価されたようだ。日立パワーデバイスの株式を取得して子会社化するとともに、日立のパワーデバイス事業に関する海外販売事業を取得する。ミネベアは従来からのチップ製造に加えて、パッケージやモジュールの後工程技術と生産能力を取り込み、パワー半導体の開発から生産までの垂直統合型のビジネス展開につなげる。
あわせてミネベアは24年3月期の連結業績予想について、売上高の見通しを1兆4500億円から1兆4000億円(前期比8.3%増)、最終利益の見通しを700億円から580億円(同24.5%減)に引き下げた。データーセンター向けの回復遅れなどの影響を織り込んだ。上期(4~9月)の売上高は前年同期比15.7%増の6721億1700万円、最終利益は同36.3%減の196億円だった。未定としていた中間配当は20円で決定。前期の中間配当と同額となる。
株探ニュース