メタバース関連に投資資金再攻勢、マイクロソフトのAブリザード買収で思惑広がる
シーズメン<3083>が続伸、一時6.3%高の1031円と4ケタ大台復帰を果たしたほか、エスユーエス<6554>が7.6%高と急伸、Birdman<7063>も7%近い上昇で1350円まで上値を伸ばすなど、メタバース関連に位置づけられる銘柄に物色の矛先が向いている。米国ではグロース株売りの流れが強まったが、直近ではアップル<AAPL>が好決算発表を足場に急速リバウンドに転じたほか、マイクロソフト<MSFT>も前週末まで3日続伸と戻り足を示し、メタ・プラットフォームズ<FB>も下げ止まる動きをみせるなどGAFAMの頑強な値動きが全体相場を支える形となっている。背景にあるのはメタバース分野の開拓で、メタ・プラットフォームズの戦略的な経営資源投下は既に知られるところだが、これに続きマイクロソフトが大手ゲーム企業のアクティビジョン・ブリザード<ATVI>を買収し、「これがメタバース分野への本格参入を意図したM&Aとみられていることで、関連銘柄を刺激している」(国内証券マーケットアナリスト)という。東京市場でもメタバース・ファッション事業に傾注するシーズメンや、VR・AR分野の開発に注力し京都芸術大学と共同で「バーチャル・オープンキャンパス」開催実績を持つエスユーエス、メタバース型バーチャルプラットフォームの提供開始で話題を集めたBirdmanといった銘柄に短期筋の再攻勢が観測される。
株探ニュース