ニデックが軟調、今期最終益は3期ぶり最高益更新計画も物足りなさを意識
ニデック<6594>が軟調。23日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比31.6%増の1650億円と、3期ぶりに過去最高益を更新する見込みとなったが、市場が期待する利益水準を下回っており、物足りないと受け止めた投資家の売りを促したようだ。
年間配当予想は同5円増配の80円とした。売上高は同2.2%増の2兆4000億円を計画する。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円に設定した。中国向けのEV(電気自動車)用トラクションモーターは、収益性を最優先に戦略転換したが、今年度からは欧州に向けた量産を開始する。生成AI関連の事業としてデータセンター向け水冷モジュールの生産能力の大幅な拡大を予定する。24年3月期の売上高は前の期比4.7%増の2兆3482億200万円、最終利益は同2.8倍の1253億8700万円だった。
株探ニュース