ソニーG大幅高、金融子会社スピンオフ検討開始や自社株買いが手掛かりに
ソニーグループ<6758>は大幅高。昨年1月以来およそ1年4カ月ぶりの高値圏を回復している。同社はこの日開催した2023年度経営方針説明会で、金融子会社ソニーフィナンシャルグループの株式上場を前提としたパーシャルスピンオフの検討を開始したことを明らかにした。前日17日の取引終了後には上限2500万株(自己株式を除く発行済み株数の2.03%)の自社株買いを発表しており、これら材料を手掛かりに買われている。
パーシャルスピンオフとは、大企業発スタートアップの創出や企業価値向上に向けた事業再編を促進するため、元親会社に一部(20%未満)の持ち分を残すスピンオフ(分離・独立)のこと。会社側では、スピンオフ後もソニーブランドの活用とグループ各社とのシナジーを継続する方針。スピンオフ実行予定時期は未定だが、2~3年後の実行を念頭に置いて今年度末にかけて詳細の検討を進めるとしている。
株探ニュース