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天昇電 Research Memo(1):歴史ある合成樹脂成形品メーカー。非自動車向けの拡充を進める

特集
2023年1月12日 14時31分

■要約

天昇電気工業<6776>は、1936年(昭和11年)に創業した歴史のある合成樹脂(プラスチック)成形品メーカーである。その間に培われた技術力は高く、顧客との信頼関係も厚い。製品の向け先は幅広い業種に及んでいるが、現在は自動車向けの比率が高い(約60%)。今後は、内需向けの製品を拡充する方針である。長い間業績低迷に苦しんだが、2017年3月期に9年ぶりに復配(年間3円)した。その後も業績は堅調に推移し、足元では非自動車分野への投資を積極化しており、今後の動向が注目される。

1. 2023年3月期第2四半期の連結業績

2023年3月期第2四半期の連結業績は、売上高10,896百万円(前年同期比26.4%増)、営業利益266百万円(前年同期は19百万円)、経常利益445百万円(同81百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益329百万円(同20百万円)となった。主要な向け先である自動車メーカーの生産台数が回復したこと、2021年7月に子会社化した竜舞プラスチック(株)の業績が寄与したことを主因に、各利益は大きく回復した。さらに国内外の投資を積極的に行っていることから減価償却費が増加したが、これを吸収して営業利益は大幅増となった。償却前営業利益は1,192百万円(前年同期比37.5%増)と高水準で、財務基盤はさらに強化されたと言える。

2. 2023年3月期の業績見通し

2023年3月期通期の業績は、売上高24,000百万円(前期比23.4%増)、営業利益600百万円(同165.7%増)、経常利益540百万円(同52.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益350百万円(同42.2%増)を予想している。主要顧客である大手自動車メーカーの生産は回復しつつあるが、まだ本格的とは言えないことから、下期もほぼ上期並みの慎重な予想となっている。そのため主要顧客の生産台数がさらに上向いてくれば、現時点の予想を上回ることもあり得ると弊社では見ている。なお大型の設備投資を行った米国子会社の業績が本格的に寄与するのは2024年3月期以降の見通しだ。2023年3月期通期でも減価償却は大幅増となることから、償却前営業利益は高水準であり、キャッシュ・フローも問題はない。

3. 年間3円配当は継続。非自動車分野への積極的な投資が回収期入りへ

同社は2017年3月期からは年間3円の配当を継続しており、2023年3月期も年間3円の配当が予定されている。キャッシュ・フローを見ると増配余地もあるが、米国子会社への大型設備投資を行ったため3円配当に留まっている。ただし、大型設備投資が進捗し業績に寄与するようになれば増配の可能性があり、今後の動向が楽しみである。

■Key Points

・プラスチック製品の老舗メーカー。技術力は高く顧客からの信頼は厚い

・2023年3月期は先行き不透明ながらも、営業利益600百万円(前期比165.7%増)を予想

・年3円配当は継続。米国子会社の大型設備投資の回収期は2024年3月期以降

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

提供:フィスコ

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