6834東証S貸借
業種 電気機器

精工技研 株価材料ニュース

4,475
+105
+2.40%
業績
(15:30)
PTS

4,540

(21:53)
株価は15分ディレイ

明日の株式相場に向けて=再び「材料株繚乱の森」へGO

市況
2024年11月21日 17時30分

きょう(21日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比326円安の3万8026円と続落。朝方こそ強弱拮抗で、日経平均は前日終値と1円のズレもない同値でスタートしたが、その後は軟化。半導体関連株への戻り売りがそのまま全体指数の重荷となった。

世界が注目した米エヌビディア<NVDA>の決算だが、マーケット側から事前コンセンサスとして堆(うずたか)く積み上げられた予想数値を同社は軽々と跳び越えてみせた。8~10月期の売上高は市場予想が331億ドル、これは前年同期比で8割強の伸び。更に最終利益については174億ドルで約9割の成長を見込んでいた。これは高いハードルというよりもはや巨大な跳び箱、モンスターボックス並みの高さである。しかし、発表された決算は売上高が350億ドルで前年同期比94%増、最終利益は193億ドルで同2.1倍という、予想以上の目を見張るよりない業績変貌であった。兆円単位の収益を叩き出すビッグテックが倍増の伸びを続けること自体がクレイジーで、ジェンスン・ファンCEOの「ブラックウェル」に対する“常軌を逸している”という表現も全く誇張されたものではないことを証明している。11~1月期の売上高見通しについても想定の上を行った。

だが、株価はそれでも時間外で売りが優勢となった。おそらく、開示された数字に関係なく同社株の利食いの流れは止められなかっただろう。とはいえ、これは失望売りとか出尽くし売りという類いではない。ブラックウェルの発熱問題は唯一のアキレス腱だが、今回はこの問題が俎上に載っていたことで「早い時期に空売りが入り決算発表前に手仕舞い(買い戻し)が観測された」(ネット証券アナリスト)という。空売りが溜まっていればショートカバーが浮揚力となったはずだが、今回は買い戻す玉が払底していた。おそらく大勢トレンドはなお上値を指向していると判断され、近視眼的に弱気に傾くと間違えそうである。

東京市場ではエヌビディアの時間外での下落を受け、同社と取引実績が豊富なアドバンテスト<6857>をはじめ半導体製造装置大手の株価は総じて安くなった。ただし、データセンター関連という切り口では古河電気工業<5801>など電線株への買い意欲が健在だった。光電融合技術(光スイッチ)関連で引き続き精工技研<6834>やsantec Holdings<6777>が値を飛ばした。今週前半に当欄で取り上げた水冷ソリューションで先駆する三櫻工業<6584>も商いを伴い人気化。新しいところでは、電力設備周辺の銘柄で電力鉄塔を手掛ける巴コーポレーション<1921>などにも動きがあり要マークだ。

決算プレーから解放され、ここ材料株物色の流れが多方面で顕在化している。きょうは利食われたものの、KADOKAWA<9468>はソニーグループ<6758>による買収思惑で株価を奔騰させた。この背景には映像作品とAIとの融合がソニー側の青写真としてあると言われる。市場筋によると「ソニーは当初はハリウッドに狙いを定めたが、実写版では俳優との間に発生する巨額のフィーが誤算だった。そのため、2次元のアニメに照準をあわせた」(ネット証券アナリスト)という。知的財産にAIが絡む時代となると、日本にとっては面白い流れといえる。サンリオ<8136>や任天堂<7974>などが本命格といえるが、材料株の視点では、まんだらけ<2652>に妙味が漂う。

また、前場取引終了後にキオクシアが12月中旬に上場する方向にあることが伝わった。これが足もと材料株相場に飢えた地合いとマッチングした。後場寄り早々にキオクシアと取引実績の高いティアンドエスグループ<4055>が急動意、これと同じ時間軸でクエスト<2332>も値を飛ばした。このほかキオクシア関連では半導体向け特殊ガスを展開するジャパンマテリアル<6055>にも目を配りたい。25年3月期上期(4~9月)は営業43%増益で通期では100億円(前期比29%増)を見込んでいる。

あすのスケジュールでは、朝方取引開始前に発表される10月の全国消費者物価指数(CPI)にマーケットの注目度が高い。また、午前中に3カ月物国庫短期証券の入札が行われる。午後取引時間中には10月の全国スーパー売上高が発表される。また、この日は東証スタンダード市場にガーデン<274A>が新規上場する。海外では10月の英小売売上高、11月の英購買担当者景気指数(PMI)、11月の独PMI、11月の仏PMI、11月のユーロ圏PMIなどのほか、米国でも11月のPMIが注目され、11月の消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)も開示される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる