レーザーテクが急反発、空売り投資家レポートに対する補足説明公表で買い戻し
レーザーテック<6920>が急反発している。5日に空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルがレーザーテクに関するレポートを公開したことを受け、レーザーテクは同日の取引終了後のコメントの公表に続き、6日の取引終了後にも補足説明の開示を行った。直近の受注動向を示し、製品需要は旺盛な状況にあるとしたうえで、棚卸資産を巡る会計処理プロセスに関する指摘も行った。補足説明の公表が買い戻しを誘う格好となったようだ。
同社のアクティニック EUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTISシリーズ」に関し、同社は24年6月期第3四半期(1~3月)までのACTISシリーズの累計売上高は765億6100万円と、23年6月期通期の売上高404億3500万円をすでに大きく上回り、更に受注高は684億600万円と同じく前期の通期受注額553億7500万円を超過していると言及。また、完成品を意図的に計上しないといった不正会計への疑義がファンド側から示されたことについては、レーザーテクの販売は検収基準で行っており、一般的な会計基準から、検収前までは製品ではなく仕掛品と認識していると指摘した。そのうえで、仕掛品在庫の販価下落などの影響は、実地棚卸や長期滞留在庫調査といった作業を通じ、適正に在庫評価に反映していると反論した。
株探ニュース