エンプラス3連騰と切り返し鮮明、生成AI関連サーバー向けレンズに成長期待
エンプラス<6961>が3連騰と戻り足が鮮明、半導体株全般切り返しの動きに乗って一時520円高の9440円まで駆け上がる場面があった。同社は精密樹脂加工の電子部品を製造しており、半導体や光通信分野で高水準の需要を獲得している。光学デバイスは生成AI関連のサーバー向け(トランシーバー向け)レンズ需要が急増中だ。ただ、世界的なスマートフォンの販売不振を背景とした半導体市況の低迷が長引いており、足もと同社の収益環境にも向かい風が強い。前週末10月27日に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の70億円から54億円(前期比39%減)に減額、これが嫌気され今週明け30日にストップ安に売り込まれた経緯がある。しかし、中期的な成長期待が強いことで下値では大口の押し目買いが観測され、翌31日からリバウンド局面に移行。きょうは一時ストップ安前の水準まで100円未満に肉薄するなど、株価復元力の強さをみせている。
株探ニュース